東大卒医師、公選法違反で逮捕!ミニスカ騒動から一転、報酬約束で窮地に

10月の衆議院選挙で、ミニスカートや網タイツ姿の女性運動員を起用し物議を醸した、東京26区から出馬した医師・田淵正文容疑者(66)が、公職選挙法違反(買収約束)の疑いで警視庁に逮捕されました。選挙運動スタッフへの報酬支払いを約束したことが問題視されています。今回の逮捕劇は、医師として、そして政治家を目指す者としての田淵容疑者の経歴に暗い影を落とすこととなりました。

東大卒エリート医師の転落劇:政治への道と度々の落選

東京大学医学部を卒業後、都内でクリニックを開設し、私立医大で非常勤講師も務めていた田淵容疑者。消化器内科の専門医として活躍していました。2013年頃から政治の世界に足を踏み入れ、衆院選や目黒区長選などに立候補するも、いずれも落選。10月の衆院選では「健康年齢の増進」「政治の信頼回復」を訴え、再起を図っていました。

altalt田淵容疑者が選挙活動中に撮影された写真。ミニスカート姿の女性運動員が注目を集めた。

ミニスカ騒動:過激な服装で注目集めるも批判殺到

今回の選挙戦で特に注目を集めたのが、女性運動員の露出度の高い服装です。ミニスカート、網タイツ、猫耳カチューシャといった過激なコスチュームは、多くの有権者から批判を浴びました。メディアの取材に対し、複数の女性運動員が田淵陣営からの指示であったと証言。田淵容疑者自身は動画で「たまたまそうなっただけ」「あの程度で騒ぐのか」と主張していましたが、今回の逮捕でその言い訳も通用しなくなりました。

買収約束容疑:時給1500円でスタッフ雇用か

田淵容疑者は、20代から30代の大学生や会社員ら複数の選挙運動スタッフに対し、時給1500円の報酬支払いを約束していた疑いが持たれています。勤務時間の管理にはタイムカードを使用し、田淵容疑者が経営するクリニックに設置していたとされています。しかし、警察の家宅捜索ではタイムカードは発見されず、報酬の支払いも確認されていません。証拠隠滅の可能性も浮上しており、警察は選挙スタッフに対しても任意の捜査を進めています。

タイムカードの行方:証拠隠滅の可能性も

警察の動きを察知した田淵陣営がタイムカードを破棄した可能性が指摘されています。選挙期間中の行動から、計画的な犯行であった可能性も否定できません。今後の捜査の進展が注目されます。

送検時の憔悴した姿:選挙戦とは打って変わった様子

12月2日に行われた送検の様子を捉えた写真では、田淵容疑者は髪はボサボサ、終始うつむきがちで、選挙期間中の力強い姿とはかけ離れた憔悴した様子を見せていました。

altalt送検時の田淵容疑者。憔悴した様子が伺える。

今後の捜査の行方と政治生命への影響

今回の逮捕は、田淵容疑者の政治生命に大きな影響を与えることは間違いありません。東大卒のエリート医師として、そして政治家を目指す者として、その信頼は大きく失墜しました。今後の捜査の進展によっては、更なる厳しい状況に追い込まれる可能性も考えられます。 今後の展開に注目が集まります。