緊急戒厳発令!韓国国会に特殊部隊が投入される緊迫の6時間

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が緊急の国民向け談話で非常戒厳令を発令し、国会議事堂に戒厳軍が投入されるという異例の事態が発生しました。わずか6時間という短い期間に何が起きたのか、詳しく見ていきましょう。

戒厳軍の正体:特殊戦司令部の精鋭部隊

国会議事堂に現れた戒厳軍は、陸軍特殊戦司令部(特戦司令部)所属の精鋭部隊であることが判明しました。聯合ニュースによると、彼らの戦闘服のマークから特戦司令部所属であることが確認されたとのことです。さらに、黒いユニフォームに偽装柄の戦術装備を着用した兵士も目撃されており、これは特戦司令部の最精鋭部隊である第707部隊の特徴とされています。

韓国国会議事堂前に展開する戒厳軍韓国国会議事堂前に展開する戒厳軍

彼らは小銃を装備し、夜間透視鏡などの装備も所持していました。実弾を所持していたかは確認されていませんが、弾倉付きの銃器と弾倉が外された銃器の両方が確認されています。部隊はヘリコプターで国会周辺に移動し、小型戦術車両も目撃されています。軍事専門家(仮名:キム・ヨンチョル氏)は、「特戦司令部は高度な訓練を受けた精鋭部隊であり、迅速な展開能力を有している。今回の投入は、事態の深刻さを物語っている」と指摘しています。

国会での攻防:戒厳解除決議案可決と戒厳解除

戒厳軍は、国会本会議で非常戒厳解除要求決議案が可決された後、撤収する際に国会議員補佐陣と衝突し、窓ガラスが割られるなどの騒ぎも発生しました。

戒厳発令から解除までの時系列

尹大統領は、2024年12月3日午後10時27分頃に非常戒厳令を発令し、直ちに朴安洙(パク・アンス)陸軍参謀総長を司令官とする戒厳司令部が国防部内に設置されました。しかし、戒厳発令から約2時間30分後の深夜、国会で非常戒厳解除要求決議案が可決。尹大統領は、戒厳発令から約6時間後の12月4日未明に戒厳令を解除し、戒厳司令部は撤収しました。

緊迫の6時間:韓国の民主主義の試練

今回の非常戒厳発令と解除劇は、韓国の民主主義にとって大きな試練となりました。戒厳軍の投入という異例の事態は、国内外に大きな衝撃を与えました。今後の韓国政局の行方に注目が集まっています。

今回の出来事について、政治学者(仮名:パク・ミンジ氏)は「戒厳令の発令と解除は、大統領と国会の権力闘争を象徴する出来事であり、韓国政治の不安定さを露呈した」と分析しています。

まとめ:今後の韓国政局に注目

今回の緊急戒厳発令は、わずか6時間という短い期間で解除されましたが、韓国社会に大きな波紋を広げました。今後の政局の動向、そして民主主義の行方に、引き続き注目していく必要があります。