読売ジャイアンツの主砲、岡本和真選手が1億2000万円アップの年俸5億4000万円(推定)で契約更改。坂本勇人選手を抜いて球団最高年俸となり、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手に次ぐ球界2位の年俸となりました。4年ぶりのリーグ優勝に貢献した巨人の選手たちは、軒並み大幅な昇給となっており、チームの勢いを象徴する出来事となっています。
岡本選手の年俸上昇、その背景にあるものとは?
岡本和真選手の契約更改会見の様子
オフシーズンに入り、プロ野球選手たちの契約更改が話題となっています。岡本選手の大幅昇給は、チームへの貢献度だけでなく、今後のリーダーシップにも大きな期待が寄せられている証でしょう。
球界を代表するスラッガーとしての実績はもちろんのこと、若手選手の育成やチームの雰囲気作りにも欠かせない存在へと成長を遂げている岡本選手。今回の契約更改は、巨人の未来を担う中心選手としての活躍に、球団が大きな期待を寄せていることを示しています。
コストパフォーマンスを超えた価値
野球データ分析の専門家、広尾晃氏(仮名)は、「高額年俸選手の活躍は当然期待されるが、コストパフォーマンスだけで測れない価値を持つ選手もいる」と指摘します。「巨人で言えば、菅野智之投手のような存在。エースとしての活躍は、金額以上の価値を持つ。」
広尾氏によると、資金力のある球団ほど、コストパフォーマンスを超えた貢献度を期待する傾向があるとのこと。岡本選手も、数字だけでは測れないリーダーシップやチームへの影響力が評価されたと言えるでしょう。
『データ・ボール』(新潮新書)を参考に、今季の一軍投手348人、野手319人のデータを分析した結果、岡本選手の「1安打あたりの年俸」はワースト100位、丸佳浩選手はワースト139位でした。来季も同じ成績だとすると、年俸アップにより「採算」は悪化しますが、これは数字だけでは測れない貢献への期待の表れでしょう。
巨人の岡本和真選手と丸佳浩選手
さらなる飛躍へ
岡本選手自身も、今回の契約更改に際し、「チームの勝利に貢献できるよう、精一杯プレーする」と決意を新たにしました。来季はキャプテンとしてチームを牽引し、さらなる飛躍が期待されます。巨人の未来を担う若き主砲の活躍に、ファンならずとも注目が集まります。
その他の選手の契約更改状況
戸郷翔征投手は3億円、丸佳浩選手は3億2000万円、大城卓三選手は1億6000万円、高梨雄平選手は1億5000万円、吉川尚輝選手は2億円と、主力選手を中心に大幅昇給となっています。これらの契約更改からも、巨人の4年ぶりのリーグ優勝に向けた強い意気込みが感じられます。