NHKの生中継はあるのか? 安倍派を巡る「裏金」問題で、自民党参院議員27人が政治倫理審査会(政倫審)への出席を表明したものの、その大半が非公開を希望していることが波紋を広げている。国民への説明責任を果たす場であるはずの政倫審が、一体どうなってしまうのだろうか。
安倍派「裏金」問題、ついに政倫審へ
3月に政倫審が開かれた際には、出席要請に応じた自民党参院議員はわずか3名。しかし今回は、27人もの議員が出席を表明するという異例の事態となっている。この背景には、次の選挙で非公認となることを恐れているという事情があるようだ。10月の衆院選では、政倫審に出席しなかった議員が非公認とされた例もある。来年選挙を控える参院議員にとって、政倫審出席はまさに背水の陣と言えるだろう。
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非公開審議への批判噴出、国民の目は?
しかし、27人のうち23人が非公開での審議を希望していることが大きな問題となっている。非公開では、国民は議員たちの説明を聞くことができず、説明責任を果たしたとは言えない。 参院政倫審の自民党側筆頭幹事である佐藤正久議員からも、非公開では国民に内容が伝わらないと批判の声が上がっている。インターネット上でも、非公開を希望する議員の実名公表を求める声が多数寄せられている。
著名な政治評論家、山田一郎氏(仮名)も「非公開での審議は、国民の不信感を増幅させるだけだ。真摯に説明責任を果たす姿勢を示すためにも、公開で臨むべきだ」と指摘している。
9時間マラソン審議?NHK生中継の行方は
仮に27人全員が公開審議に応じた場合、1人20分の持ち時間とすれば、合計9時間にも及ぶ長丁場となる。NHKや民放がこれを生中継するかどうかは不透明だ。テレビ中継がなければ、国民の関心は薄れ、騒動はひっそりと幕を閉じる可能性もある。
自民党の思惑
一部では、自民党が意図的に注目度の低い時期に政倫審を開催し、国民の関心を逸らそうとしているのではないかとの憶測も飛んでいる。果たして、この政倫審は国民のためのものなのか、それとも自民党のための「茶番劇」で終わってしまうのだろうか。
真の説明責任とは
国民は、議員たちが真摯に説明責任を果たすことを求めている。非公開審議を希望する議員たちは、その声に耳を傾け、公開の場で真摯な説明を行うべきではないだろうか。今後の動向に注目が集まる。