米当局者、「アサド政権は崩壊間近」の見方 反体制派は首都ダマスカス入りか


【映像】シリア大統領の所在不明

当局者らは、アサド政権の今後についてはさまざまな見方があり、崩壊が決まったわけではないと説明。そのうえで、ある当局者は「崩壊のシナリオが現実味を帯びてきたとの見方で一致し始めている」と話した。

別の当局者は「次の週末までにアサド政権は権力をすっかり失っているだろう」と話し、「反体制派の征服を遅らせる唯一の道は整然としたクーデターと再編だが、それができる代替勢力はすでにアサド政権が抑え込んでいる」との認識を示した。

シリア情勢をめぐる米国の情報に詳しい関係者は、反体制派が攻勢を強めてきた背景として、政府軍が戦闘を継続せず、ほとんど抵抗していない状況を指摘。首都ダマスカスへの進攻に対し、政府軍が持ちこたえられるかどうかが問題だと話した。

反体制派はこの1週間あまりで主要都市のアレッポとハマを制圧し、さらにダマスカスへ向かった。

8日未明には、そのルート上にある要衝ホムスを「完全に解放」したと発表。現地からの映像には、住民らが街に出て喜ぶ場面が映っていた。

ダマスカスの住民からは、すでに反体制派が市内に到達し、戦闘が起きているとの情報も入った。

反体制派の進攻に詳しい情報筋はCNNに、「ダマスカスは軍事的に陥落した」と語った。夜の間に偵察隊が市内に入り、アサド大統領を捜したが見つからなかったという。

反体制派は、アサド政権から離反しようとする高官らと接触していると主張した。



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