人生100年時代と言われる現代。いつまでも若々しく、健康でいたいと願うのは当然のことですよね。50代を過ぎると、体の変化を感じ始める方も多いのではないでしょうか?実は、加齢とともに衰える自律神経が、老化に深く関わっているのです。順天堂大学医学部の小林弘幸教授も、自律神経の乱れは40代から始まり、50代では深刻なレベルに達すると指摘しています。では、どうすれば自律神経を整え、老化を遅らせることができるのでしょうか?今回は、小林教授の著書『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』を参考に、50代から始めるべき「片づけ」習慣についてご紹介します。
自律神経と老化の関係
小林教授によると、自律神経は50歳を境に急激に衰え始めるそうです。定年を迎える60歳、できれば55歳までには、老化への対策を始めることが重要です。具体的には、”老いない習慣”を身につけること。小林教授自身も55歳頃にモチベーションの低下を感じ、それを克服するために実践したのが「片づけ」だったそうです。
alt="整理整頓された部屋"
なぜ「片づけ」が自律神経に良いのか?
自律神経は、「多くの選択肢から選ぶ」「迷う」「物を探す」「イライラする」といった状況で乱れやすくなります。これはまさに、物が散らかって片付いていない状態です。散らかった部屋にいるだけで自律神経は乱れ、良いアイデアも浮かばず、気分も沈みがちになります。
逆に、必要な物が必要なだけあれば、選ぶ必要も迷う必要もありません。必要な物が決まった場所にきちんとあれば、探す手間もイライラもなくなります。片づいた部屋は、心を落ち着かせ、前向きな気持ちにさせてくれるのです。料理研究家の佐藤先生も、「キッチンが整理整頓されていると、料理が楽しくなるだけでなく、心も穏やかになる」と仰っています。
「片づけ」で得られる効果
片づけによって得られる効果は、自律神経の安定だけではありません。例えば、
- 時間の有効活用:物を探す時間が減り、他のことに時間を使えるようになります。
- ストレス軽減:散らかった空間は視覚的にもストレスになります。片づけることで、ストレスを軽減し、リラックスできます。
- 集中力アップ:整理整頓された空間は、集中力を高め、生産性を向上させます。
- ポジティブ思考:きれいな空間は、心を明るくし、ポジティブな思考を促します。
片づけられない…そんな時は?
「片づけたいけど、なかなかできない…」という方もいるかもしれません。そんな時は、まず小さなことから始めてみましょう。引き出し1つを片づける、テーブルの上を整理するなど、できる範囲で少しずつ進めていくことが大切です。片づけのプロである山田さんも、「完璧を目指さず、まずは小さな成功体験を積み重ねることが重要」とアドバイスしています。
まとめ:今日から始める「片づけ」習慣
自律神経の乱れは、老化を加速させる大きな要因となります。50代から意識的に「片づけ」習慣を取り入れることで、自律神経を整え、心身ともに健康な状態を保ちましょう。片づけは、単なる掃除ではなく、自分自身と向き合う時間でもあります。まずは、身の回りの小さなことから始めて、快適な空間を作り、健康で充実した毎日を送りましょう。