湯田ダムの水位低下により、60年の時を経て姿を現した旧国鉄横黒線・大荒沢駅跡がX(旧Twitter)で大きな話題となっています。まるでタイムカプセルのように、当時の線路やホームの跡が鮮明に残っており、多くの鉄道ファンや歴史愛好家を魅了しています。この記事では、大荒沢駅跡の魅力と、その周辺で見られる歴史的遺構について詳しくご紹介します。
ダムの底に眠る駅、大荒沢駅跡とは?
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1964年に完成した湯田ダムによって水没した大荒沢駅。Xユーザーのれいこんさんによって投稿された写真には、かつてのプラットホームや線路跡がはっきりと確認できます。約60年の歳月を経てもなお、当時の駅の配置がわかるほど綺麗に保存されている様子に、多くのユーザーが驚きと感動の声を上げています。
横黒線開通100周年!記念イベントとの奇跡の共演
横黒線(現・北上線)は2024年に全線開通100周年を迎え、記念イベントとして当時の塗装を復刻したキハ100系が運行されました。れいこんさんが撮影した写真には、偶然にもこの記念列車が旧大荒沢駅跡の背後を走る様子が収められており、歴史の重なりを感じさせる一枚となっています。鉄道の歴史に思いを馳せるファンにとって、この写真は非常に貴重な記録と言えるでしょう。
貯水池遺構見学会で歴史に触れる
11月9日には、湯田ダム60周年を記念した「貯水池遺構見学会」が開催されました。参加者は、普段は目にすることのできない横黒線の軌道跡やトンネルを間近で見学し、歴史の息吹を体感することができました。国土交通省北上川ダム統合管理事務所の公式Xアカウント(@mlit_kitakato)では、見学会の様子を一部公開しています。
錦秋湖周辺からも遺構を望む
湯田ダムの水位が低下している期間は、錦秋湖周辺の「親水スポーツ公園」からも大荒沢駅跡をはじめとする遺構を見渡すことができます。ただし、足場が悪い箇所もあるため、見学の際は十分な注意が必要です。湯田ダムの工事期間は12月20日までとなっています。
ネット上の反響
X(旧Twitter)上では、「当時の配線がはっきり分かって美しい!」「なんか感動する」「非常に貴重な記録だ」といった声が多数寄せられています。多くの人々が、ダムの底に眠る歴史に思いを馳せ、感動を共有している様子が伺えます。
まとめ
湯田ダムの減水によって姿を現した大荒沢駅跡は、60年の時を超えて私たちに歴史のロマンを伝えてくれます。 この貴重な機会に、ぜひ足を運んで、歴史の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。また、周辺の錦秋湖や親水スポーツ公園も合わせて訪れることで、より一層旅の思い出が深まることでしょう。