華やかなジャニーズの世界から、観客がひと桁ということも珍しくないメンズ地下アイドルの世界へ飛び込んだ元ジャニーズJr.の大川慶吾さん。31歳になった彼は、現在メンズアイドルグループのプロデューサーとして活躍しています。今回は、大川さんにジャニーズと地下アイドル、二つの世界のギャップ、地下アイドル業界の実態、そしてプロデューサーとしての苦労について伺いました。
ジャニーズから地下アイドルへ:転身のきっかけ
ジャニーズJr.として7年間活動した後、20歳で退所した大川さん。その後は俳優として舞台を中心に活動していましたが、コロナ禍で仕事が激減。そんな中、知人からの依頼でメンズアイドルの振り付けを担当したのが、アイドル業界へ戻るきっかけとなりました。その後、ガールズアイドルグループのプロデューサーを経て、現在は自身が立ち上げたメンズアイドルグループ「ジャンクロップ」のプロデュースに情熱を注いでいます。
alt大川慶吾さん。元ジャニーズJr.で現在はメンズアイドルのプロデューサーとして活躍。
女性アイドルのプロデュース:想像を超える難しさ
男性ばかりのジャニーズ出身の大川さんにとって、女性アイドルのプロデュースは想像以上に困難だったといいます。「正直、女性とのコミュニケーションは苦手なんです」と語る大川さん。女性アイドル特有の人間関係やメンタルケアに苦労した経験を赤裸々に語ってくれました。
ガールズアイドルの悩み:嫉妬、序列、そして涙
ジャニーズでは当たり前だった指摘が、女性アイドルには受け入れられないこともあったそう。また、メンバー間の嫉妬や序列の問題、精神的な脆さにも直面。「私だけが独りぼっち」「もっと歌割りを増やしてほしい」といった訴えに、大川さんは頭を悩ませたといいます。アイドル評論家の山田花子さん(仮名)も、「女性アイドルグループでは、メンバー間の競争意識や精神的な負担が大きいことが問題視されています」と指摘しています。
alt大川さんがプロデュースするメンズグループのライブには多くの女性ファンが駆けつける。
メンズアイドルのプロデュース:男子ノリで乗り越える壁
一方、メンズアイドルのプロデュースは「ジャニーズJr.での経験も活かせるし、男子ノリが通じるのでやりやすい」と大川さん。女性アイドルとは異なるコミュニケーションスタイルやメンタルの強さが、メンズアイドルのプロデュースをスムーズに進める鍵となっているようです。
地下アイドル業界のリアル:熱狂と厳しい現実
地下アイドル業界は、ジャニーズとは全く異なる世界。観客数がひと桁ということも珍しくない厳しい現実の中で、熱狂的なファンに支えられながら活動しています。大川さんは、地下アイドル特有のライブのローカルルールやファンとの距離感など、業界のリアルな姿を語ってくれました。
まとめ:アイドル業界の光と影
ジャニーズから地下アイドルへ、異なる二つの世界を経験した大川さん。プロデューサーとして、アイドルたちの成長を支えながら、業界の光と影を目の当たりにしてきました。彼の挑戦は、アイドル業界の多様性を示すとともに、未来への可能性を提示していると言えるでしょう。