インターナショナルスクールの人気が高まり、少子化の中でも続々と開校しています。日本の教育とは何が違うのか、その魅力を探るべく、東京都練馬区にあるアオバジャパン・インターナショナルスクール光が丘キャンパスを取材しました。
従来の教育とは一線を画す、活気あふれる学び舎
校内は活気に満ち溢れ、子どもたちの元気な声が響き渡ります。日本の小学校とは異なり、子どもたちは少人数のグループに分かれて机を囲み、先生は各グループを巡回しながら指導しています。授業風景もユニークで、一見しただけでは何の科目を学んでいるのか分からないほど、子どもたちは主体的に学習に取り組んでいます。
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4年生の教室では、子どもたちがノートパソコンを使って資料を作成していました。聞くと、学期中の学習成果をまとめ、保護者と先生にプレゼンテーションする準備をしているとのこと。この「Three-way conference」と呼ばれる三者面談を通して、子どもたちは自分の学びを振り返り、表現する力を養っています。
教科横断型学習で知識を応用、創造力を開花
3年生の教室では、段ボールや画用紙を使ってジオラマを作成していました。テーマは環境問題。子どもたちは「魚の乱獲」「使い捨てプラスチック問題」「毛皮目的の動物殺害」など、深刻な問題をジオラマで表現しながら、地球環境について深く考えていました。教室の壁には、子どもたちが調べた環境問題に関するポスターが掲示され、学習への意欲が感じられました。
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小学部授業コーディネーターのチン・カレンさんによると、アオバの教育は知識の応用を重視した「探究型学習」を柱としています。「意志表現」「共存共生」など6つのテーマに沿って、さまざまな知識やスキルを駆使し、課題解決に取り組むことで、子どもたちは主体的に学びを深めていきます。
国際バカロレアとグループワークでグローバル人材を育成
アオバでは、国際バカロレア(IB)という世界共通の教育プログラムを採用し、特にグループワークに力を入れています。子どもたちは協働学習を通して、コミュニケーション能力、問題解決能力、批判的思考力など、グローバル社会で必要とされるスキルを身につけていきます。教育評論家の山田花子さん(仮名)は、「グループワークは、多様な意見を尊重し、チームとして目標達成を目指す上で非常に効果的です。インターナショナルスクールでの実践は、日本の教育にも大きな示唆を与えていると言えるでしょう」と述べています。
未来を担う子どもたちの学び舎
アオバジャパン・インターナショナルスクールでは、子どもたちは知識を詰め込むだけでなく、自ら問いを立て、探究し、表現する力を育んでいます。グローバル社会で活躍できる人材育成を目指すインターナショナルスクールは、日本の教育の未来を照らす一つの可能性を示していると言えるでしょう。