『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)第7話では、端島(軍艦島)の運命を揺るがす坑内火災事故が発生。閉山へと向かう島と、そこで暮らす人々の葛藤が描かれました。鉄平(神木隆之介)の決断、そして進平(斎藤工)の運命はいかに… 本作の史実とフィクションの融合、そして現代パートとの繋がりにも注目が集まります。
坑内火災、そして鉄平の決断
1964年の端島。坑内火災が発生し、炭鉱長・辰雄(沢村一樹)は水没放棄という苦渋の決断を下します。坑内でその報せを聞いた鉄平は、海水流入のバルブを開けるという大きな責任を負うことに。端島の未来、そこに住む人々の生活を左右する決断でした。執行人のような役割を担うことになった鉄平の苦悩が、その力のない目に表れています。
坑内火災の緊迫した様子
進平の最期、そしてリナへの想い
一方、坑内に閉じ込められた進平は一酸化炭素中毒に陥り、最愛の妻・栄子の幻覚を見ます。意識を取り戻し、リナ(池田エライザ)と息子の誠の元へ戻ろうとしますが、力尽きてしまいます。彼が繰り返し口にしていた「荒木リナ」という名前。戸籍上は荒木の姓ではないリナを、家族として大切に想う進平の深い愛情が感じられます。「端島が終わる」というセリフと共に、このエピソードで繰り返されるリナの呼び名は、視聴者の涙を誘います。
第8話、最終章へ…鉄平とリナ、そして誠の未来は
舞台は4ヶ月後の端島。廃鉱となり、人々が去った静かな島で、物語は最終章へと突入します。予告編では、鉄平とリナ、そして誠が一緒に暮らす様子が描かれています。誠は鉄平の兄・進平の息子ですが、鉄平が父親代わりとなっているようです。SNSでは、誠の本当の父親は玲央(神木隆之介・一人二役)なのではないかという憶測も飛び交っています。
過去の影、ハヤブサ会の存在
第5話でリナを守るため、進平は小鉄(若林時英)を射殺しました。小鉄は博多のクラブ・フロリダから逃げ出したリナをハヤブサ会に報告していた人物です。幸せな日々が描かれた第6話で忘れかけていましたが、第7話冒頭で再び挿入されたリナと誠が端島を脱出するシーン、そして第8話予告での鉄平の「兄貴は正しくないこともした」というセリフは、ハヤブサ会の影が未だ消えていないことを暗示しています。料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「このドラマは、時代の変化の中で翻弄される人々の生き様を描いている。最終章では、それぞれの登場人物がどのような決断を下すのか、注目したい」と語っています。
まとめ
『海に眠るダイヤモンド』第7話では、端島の閉山という大きな転換期と、そこで生きる人々の運命が描かれました。進平の死、鉄平とリナの新たな生活、そしてハヤブサ会の存在など、多くの謎が残されています。最終章では、どのような結末が待っているのでしょうか。今後の展開から目が離せません。