NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の第17回が10月21日に放送され、かねてより出演が発表されていた俳優・吉沢亮(31)が満を持して登場しました。この回から舞台は島根県・松江から東京へと移り、物語は新たな局面を迎えます。主演の高石あかり(22)と共演する吉沢の登場は、多くの視聴者から熱い注目を集めています。
『ばけばけ』の物語背景と吉沢亮の役どころ
『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』として世界に広めた明治時代の小説家、小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻である小泉セツをモデルにした物語です。ヒロインの松野トキを高石あかりが、八雲をモデルにしたレフカダ・ヘブンをトミー・バストウ(34)が演じています。
吉沢亮が演じる錦織友一は、トキとヘブンの人生に大きな影響を与える松江中学の優秀な英語教師です。公式情報によると、この役は八雲が最も信頼を寄せた教育者、西田千太郎をモデルにしているとされています。
夫・銀二郎の失踪と東京編への移行
10月20日放送回では、精神的に追い詰められていたトキの夫、銀二郎(寛一郎/29)がついに限界を迎え、家を飛び出してしまう展開が描かれました。松野家は銀二郎が東京にいることを把握し、トキが彼を連れ戻しに行くことになります。そして21日の放送回で、上京したトキが錦織と運命的な出会いを果たすことになります。この東京での出会いが、今後の物語にどのような影響を与えるのか、視聴者の関心は高まるばかりです。
吉沢亮主演映画『国宝』の大ヒットと「ばけばけ」への高まる期待
吉沢亮は、歌舞伎に生きた男・喜久雄を演じた主演映画『国宝』(6月6日公開)が歴史的な大ヒットを記録し、その勢いは現在も続いています。10月13日時点で興行収入は162億円を突破しており、邦画実写の興収ランキング1位である『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(173.5億円)に迫る勢いです。
このような吉沢の活躍ぶりから、『ばけばけ』での彼の登場に対する期待は非常に高く、ドラマの視聴率にも好影響を与えるのではないかとの声が上がっています。
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で錦織友一を演じる俳優・吉沢亮
視聴者の複雑な心境:松野家への不満と吉沢亮への“救い”
吉沢亮演じる錦織の登場に期待が集まる一方で、寛一郎演じる銀二郎に対しては「戻ってこなくてもいい」という視聴者の声も多く聞かれます。これは、松野家における銀二郎への扱いがあまりにも過酷であったことに対する同情が理由です。視聴率が下降傾向にある『ばけばけ』ですが、銀二郎へのひどい扱いが松野家に対する視聴者の反感を買い、それが影響している可能性も指摘されています。
松野家は多額の負債を抱えながらも、トキの祖父・勘右衛門(小日向文世/71)は武士のプライドを捨てきれず、銀二郎に厳しく接してきました。トキが働いていた工場が閉鎖され、遊女になる危機が迫る中でも、松野家は楽観的すぎると批判の声も上がっていました。銀二郎は家族のために身を粉にして働きましたが、遊郭での客引きをしていたことが勘右衛門の怒りを買い、「お主が恥をさらして得た金など松野家にはいらん!」と激しく叱責されます。
そして深夜に帰宅した銀二郎がトキに駆け落ちを持ちかけるも、トキは彼の真意を察することができずに答えられなかったため、銀二郎は心が折れて置き手紙を残し失踪するという展開に。勘右衛門とトキは銀二郎の失踪後に反省の態度を見せましたが、視聴者からは以下のような厳しい意見が寄せられました。
- 「最初から松野家が嫌で、このまま見続けるか悩んでたところあったから、なんか振り返ってまで見なくていいかなって気持ちで揺らいでいる」
- 「せっかく逃げられたのだから、二度と松野家に関わることのないように祈るばかり」
- 「きっとおトキちゃんのために頑張れたんだろう。でも、どこかで2人で暮らすことに彼女は即答してくれなかった」
その一方で、物語の辛い展開を救う光として吉沢亮の登場を待ち望む声も多数見受けられます。
- 「松野家無理なのではやく吉沢亮出てきてほしい。銀二郎、逃げ切れ!と私も思っている」
- 「ばけばけ、松野家に嫌気がさして離脱しかけたが、吉沢亮まで生き延びたい」
- 「銀二郎さんにはこのまま逃げ切ってほしいし、明日からいよいよ吉沢亮ということでつらい展開にも光が差します、わたし的に」
吉沢亮の登場が、複雑な視聴者心理と物語の行方にどのような影響を与えるのか、今後の『ばけばけ』から目が離せません。