イスラエル、シリア国境に「防衛地帯」設置へ 緊張高まるゴラン高原情勢

イスラエルがシリア国境付近に「防衛地帯」を設置する動きを見せており、中東情勢の緊迫化が懸念されています。今回の動きは、シリアのアサド政権崩壊後の混乱に乗じたイスラエルの軍事介入と見られており、国際社会の注目が集まっています。

イスラエル国防相、防衛地帯設置を指示

イスラエルのカッツ国防相は、シリア南部におけるテロの脅威に対抗するため、「防衛地帯」の設置をイスラエル軍に指示しました。カッツ国防相は軍の常駐は否定していますが、この動きはシリア南部の事実上の占領につながる可能性があるとイスラエル紙ハアレツは報じています。

イスラエル兵がシリアとゴラン高原を隔てる境界付近に立つイスラエル兵がシリアとゴラン高原を隔てる境界付近に立つ

ネタニヤフ首相もこの動きを支持しており、シリアの内政不干渉を主張しつつも、イスラエルの安全保障に必要な措置は講じると表明しました。

イスラエル軍のシリア侵攻か?

アサド政権崩壊後の混乱に乗じ、イスラエル軍がシリア領内への侵攻を開始したとの見方が強まっています。イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルは、イスラエル軍がゴラン高原の緩衝地帯を越えて、ダマスカス南西部の都市カタナまで進軍したと報じました。イスラエル軍はこの報道を否定していますが、緊張は高まっています。

読売新聞による写真読売新聞による写真

イスラエル軍による空爆

イスラエル軍は、アサド政権崩壊後の2日間で、シリア全土の軍事拠点などを350回以上空爆したことを明らかにしました。この空爆は、シリアの暫定政権などへの武器流入を防ぐためとされており、イスラエル軍はシリアが保有していた戦略兵器のほとんどを破壊したと主張しています。

ゴラン高原の緊張と今後の展望

ゴラン高原は、イスラエルとシリアの国境地帯であり、長年にわたり紛争の火種となってきました。今回のイスラエルの「防衛地帯」設置は、この地域の緊張をさらに高める可能性があります。中東情勢の専門家である山田太郎氏(仮名)は、「イスラエルの動きは、シリアの不安定化をさらに加速させる可能性があり、地域全体の安全保障に深刻な影響を与える可能性がある」と警告しています。今後の動向に注視していく必要があります。

イスラエルとシリアの緊張関係、そしてゴラン高原をめぐる情勢は、今後も予断を許しません。今後の展開によっては、中東地域全体に大きな影響を与える可能性も秘めています。