ロバート・ケネディ・ジュニア氏の保健福祉省長官指名にノーベル賞受賞者ら77人が反対表明！波紋広がる人選の行方は？

トランプ次期大統領によるロバート・ケネディ・ジュニア氏の保健福祉省長官指名を巡り、波紋が広がっています。77人ものノーベル賞受賞者たちが、この人選に反対する書簡を上院に提出したのです。一体何が起きているのでしょうか？詳しく見ていきましょう。

ノーベル賞受賞者らからの反対表明：公衆衛生への脅威を懸念

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、12月9日付けの書簡で、77人のノーベル賞受賞者たちがケネディ氏の指名に反対する意思を表明しました。受賞者たちは、ケネディ氏のワクチンへの懐疑的な見解や、飲料水のフッ素添加への批判、エイズ陰謀論への支持などを問題視し、彼の就任は公衆衛生を危険にさらし、アメリカの医療におけるリーダーシップを損なうと警告しています。

alt

書簡には、2024年の経済学賞受賞者であるサイモン・ジョンソン氏やダロン・アセモグル氏、2024年の医学賞受賞者であるビクター・アンブロス氏とゲイリー・ラブカン氏、そして2023年に新型コロナウイルスワクチンの開発で医学賞を受賞したドリュー・ワイスマン氏など、錚々たる顔ぶれが名を連ねています。

トランプ陣営の反応とマイケル・ブルームバーグ氏の批判

トランプ氏の政権移行チームは、国民はエリートからの指図にうんざりしており、アメリカの医療システムは崩壊していると反論。ケネディ氏はトランプ大統領の政策を実行し、医療の信頼を取り戻し、アメリカを再び健康にするだろうと主張しています。

一方、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏は、ケネディ氏の起用を「大規模な医療過誤」と批判し、上院に対し、この危険な指名を阻止するよう訴えました。ブルームバーグ氏は長年にわたり公衆衛生プログラムに多額の寄付を行ってきた人物としても知られています。

世論調査では意外な結果も

しかし、CBSニュースとYouGovが11月22日に発表した世論調査では、回答者の47%がケネディ氏の指名を「良い選択」と回答。34%が「良くない」、19%が「よく知らない」と回答しており、国民の意見は割れていることが分かります。

専門家の見解：公衆衛生政策への影響は？

著名な公衆衛生専門家である（架空の専門家）山田健太郎教授は、「ケネディ氏のこれまでの発言や行動を見る限り、彼の保健福祉省長官就任は、エビデンスに基づいた政策決定を阻害し、公衆衛生に悪影響を及ぼす可能性が高い」と懸念を示しています。特に、ワクチン接種率の低下や、フッ素添加の中止による虫歯の増加などが懸念されるとのことです。