不登校。この言葉を聞くと、胸が締め付けられるような思いをする親御さんも多いのではないでしょうか。今回は、息子さんの不登校をきっかけに、自分自身の人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出した由紀さん(仮名、44歳)の物語をご紹介します。不登校は、時に家族にとって大きな試練となりますが、由紀さんの経験は、その試練を乗り越え、更なる成長へと繋がる可能性を示唆しています。
息子が不登校になった理由
由紀さんは、中学生の娘と、小学4年生から不登校になった息子の2人のお子さんを持つお母さんです。息子さんは低学年の頃から頭痛や腹痛を訴え、月曜日の朝は特に学校に行くのが辛い様子だったと言います。
「最初は体質のせいだと思っていました」と由紀さん。しかし、小学4年生の秋頃から学校を休みがちになり、由紀さんは次第に不安を募らせていきました。
葛藤の日々、そして気づき
「学校に行ってほしい一心で、ご褒美をあげたり、時には脅したりもしました。押したり引いたりの毎日でした」と当時を振り返る由紀さん。
雪景色
そんなある雪の日、転機が訪れます。雪が大好きな息子さんは、普段なら雪遊びを楽しみにして学校に行くのですが、その日は違いました。一歩も外に出ようとしない息子さんの様子を見て、由紀さんは「この子はもう当分学校に行かない」と直感したのです。
息子を通して自分自身と向き合う
息子さんの不登校を受け入れた由紀さんは、教育相談や様々な文献を読み漁る中で、自身の幼少期の経験と向き合うことになります。実は由紀さん自身も、幼い頃に学校で辛い思いをしていたのです。
過去の自分と和解する
「息子を通して、過去の自分と向き合うことになりました。そして、自分が本当にやりたかったことを思い出したんです。」
由紀さんは、子どもの頃からの夢だったパティシエになることを決意。製菓学校に通い、今では自宅で小さなケーキ屋さんを営んでいます。
美味しそうなケーキ
「子どもの不登校は、確かに大変なことです。でも、それは家族にとって、自分自身の人生を見つめ直す貴重な機会でもあるのかもしれません。」と由紀さんは語ります。
不登校は終わりではない、新たな始まり
著名な教育カウンセラーである山田先生(仮名)は、「不登校は、子どもが自分自身を守るためのサインです。親は焦らず、子どもの声に耳を傾けることが大切です」と述べています。
由紀さんの物語は、不登校が必ずしも悪いことではないことを示しています。それは、子どもだけでなく、親にとっても成長のチャンスになり得るのです。
私たちにできること
不登校の子どもを持つ親として、私たちにできることは何でしょうか。まずは、子どもを責めずに、じっくりと話を聞いてあげること。そして、自分自身と向き合い、共に成長していくことではないでしょうか。
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