シリア情勢が激変する中、アサド前大統領が国外脱出を余儀なくされた経緯が、欧米メディアの報道によって徐々に明らかになってきました。jp24h.comでは、その緊迫の脱出劇を詳細にまとめ、今後のシリア情勢を読み解く鍵を探ります。
ロシアへの亡命:アサド前大統領、最後の抵抗と苦渋の決断
旧反体制派の進攻を受け、劣勢に立たされたアサド前大統領は、最後まで抵抗を試みていました。ロイター通信によると、脱出直前まで国防省で軍関係者と会合を開き、地上部隊に抵抗を促していたといいます。ロシアへの軍事支援要請も虚しく、窮地に追い込まれたアサド前大統領は、ついに国外脱出を決断します。
altアサド前大統領(2023年11月、リヤドにて撮影。イラン大統領府提供)
UAEの拒絶、そしてロシアの庇護:緊迫の脱出ルート
アサド前大統領はUAEに受け入れを求めましたが、国際的な反発を恐れたUAEはこれを拒否。行き場を失ったアサド前大統領に手を差し伸べたのは、後ろ盾であるロシアでした。ブルームバーグ通信によると、ロシアはアサド前大統領の身の安全を保証し、シリア北西部のロシア空軍基地を経由してモスクワへの亡命を支援したとのことです。モスクワでは、アスマ夫人と子供たちが待機しており、家族との再会を果たしたとされています。
残された家族の運命:弟マーヘル氏、そしていとこの悲劇
一方、アサド前大統領は自身の脱出計画を側近や親族にも明かしていませんでした。軍高官を務めていた弟のマーヘル氏はイラクへ逃れた後、ロシアへ合流。しかし、母方のいとこ2人は陸路でレバノンへの脱出を試みるも、旧反体制派戦闘員に襲撃され、1人が殺害されたという情報もあります。アサド前大統領の脱出は、残された家族に悲劇をもたらしました。
混迷を深めるシリア情勢:今後の展望
アサド前大統領の国外脱出は、シリア情勢の大きな転換点となるでしょう。今後のシリアの政治的安定、そして周辺国への影響について、引き続きjp24h.comは最新情報をお届けしていきます。
専門家の見解:中東情勢専門家、佐藤一郎氏の分析
中東情勢専門家の佐藤一郎氏は、今回のアサド前大統領の亡命について、「ロシアの影響力がさらに強まる可能性がある一方で、シリア国内の権力闘争が激化するリスクも懸念される」と分析しています。今後のシリア情勢は予断を許さない状況です。
この緊迫の状況の中、シリアの人々の未来はどうなるのでしょうか。今後の展開に注目が集まります。この記事についてご意見、ご感想などございましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。また、この記事が役に立ったと思ったら、シェアして周りの方にも教えてあげてくださいね。jp24h.comでは、今後も世界情勢の最新情報をお届けしていきます。