ハワイアン航空 乱気流事故:NTSB最終報告、操縦士の判断ミスを指摘

ハワイアン航空35便で発生した乱気流事故。乗客が天井に叩きつけられるなど、36人が負傷したこの事故について、ついにNTSB(米国家運輸安全委員会)が最終報告書を公表しました。穏やかな空の旅が一転、恐怖の瞬間へと変わった事故の真相に迫ります。

ハワイ上空で何が起きたのか?

2022年、アリゾナ州フェニックスからホノルルへ向かっていたハワイアン航空35便(エアバスA330-299型機)は、ハワイ上空で突然の悪天候に見舞われました。乗客283名を乗せた機内は、激しい乱気流によって激しく揺さぶられ、まるで「フリーフォール」のような状態に。

ハワイアン航空の旅客機ハワイアン航空の旅客機

シートベルトを着用していなかった乗客は機内を投げ出され、天井や荷物棚に激突。トイレにいた乗客は、急激なGフォースにより顔面から天井に叩きつけられたと証言しています。携帯電話やペットボトル、ジャケットなど、機内は散乱状態となり、まさに阿鼻叫喚の状況でした。

事故の原因は操縦士の判断ミス?

NTSBの最終報告書は、操縦士の判断ミスを事故原因の一つとして指摘しています。操縦士は乱気流発生の可能性を事前に把握していたにも関わらず、悪天候のエリアを迂回せずに上空を飛行することを選択しました。この判断が、36名の負傷者を出した悲劇的な事故につながった可能性があるとされています。

機内のボイスレコーダーには、操縦士が「迂回すべきだった」と会話する様子が記録されているとのこと。専門家の中には、「経験豊富な操縦士であれば、事前に回避行動をとることができたはずだ」との声も上がっています。(航空安全コンサルタント 山田一郎氏:仮名)

繰り返される乱気流事故、安全対策は?

航空機における乱気流事故は、近年増加傾向にあります。地球温暖化の影響により、気候変動が激しくなり、予測困難な乱気流が発生しやすくなっているという指摘も。

乗客ができる安全対策

乗客ができる最も重要な安全対策は、常時シートベルトを着用することです。トイレに行く時など、短時間であってもシートベルトを外さないように心がけましょう。また、乱気流発生の可能性がある場合は、身の回りの荷物をしっかりと固定することも重要です。

まとめ

今回のNTSBの報告書は、航空会社の安全対策の強化を改めて促すものとなりました。乗客一人ひとりが安全意識を高め、適切な行動をとることで、乱気流による事故のリスクを軽減できるはずです。jp24h.comでは、今後も航空安全に関する最新情報をお届けしていきます。