開店祝いの華やかな花束が、一夜にして忽然と姿を消す。そんな信じられない出来事が、ベトナム・ハノイで起こりました。今回は、日系ラーメン店の開店祝いの花が盗難された事件を通して、ベトナムにおける盗難の実態と、私たちが取るべき対策について考えてみましょう。
開店祝いの花が盗難!その一部始終
2024年12月10日、ベトナムの首都ハノイに、新たな日系ラーメン店がオープンしました。「一番軒」ハノイ店です。開店を祝う華やかな花束が店先に10台も並んでいましたが、わずか3日後の朝、それらは全て姿を消していたのです。
店のオーナーである永露仁吉FCオーナーは、店外に設置していた防犯カメラを確認しました。すると、13日午前2時過ぎ、マスクで顔を隠した男が小型バイクで現れ、花をスタンドごと積み込んで持ち去る一部始終が映っていたのです。
ハノイのラーメン店の開店祝いの花が盗難される様子
転売目的の犯行?ベトナムの盗難事情
永露FCオーナーによると、ベトナムでは盗難品の転売が横行しているとのこと。盗まれた花は、低価格帯の商品として再利用される可能性が高いと見ています。実際、ベトナムでは、需要の高い商品を狙った盗難事件が多発しています。特に、転売しやすい花や装飾品は標的になりやすいようです。
クリスマス装飾も標的に!別の店舗での被害
実は、永露FCオーナーが経営する別の店舗でも、盗難被害に遭っていました。ホーチミンにある立ち食い寿司店では、クリスマスの装飾や電飾が盗まれたのです。防犯カメラには、複数の女性が椅子を使って装飾を外し、持ち去る様子が捉えられていました。
クリスマス装飾を盗む女性
2日間で5回もの盗難に遭い、被害額は10万円に上りました。その後、犯人は近くのガールズバーの店員であることが判明し、盗まれた装飾は全て返却されましたが、このような事件は決して珍しいことではないようです。
盗難対策の重要性と具体的な方法
ベトナムでビジネスを展開する上で、盗難対策は不可欠です。防犯カメラの設置はもちろんのこと、従業員への防犯意識の啓発、地域住民との連携なども重要です。
例えば、高価な装飾品は夜間は店内にしまう、防犯ブザーを設置する、近隣の店舗と協力して防犯パトロールを行うなど、様々な対策を講じることが大切です。 専門家であるセキュリティコンサルタントの田中一郎氏(仮名)は、「複数の対策を組み合わせることで、盗難のリスクを大幅に軽減できます」と指摘しています。
まとめ:安心・安全なビジネスのために
今回の事件は、ベトナムでビジネスを行う際の盗難リスクを改めて浮き彫りにしました。 開店祝いの花が盗まれるという悲しい出来事を通して、防犯対策の重要性を再認識する必要があります。 私たち一人一人が防犯意識を高め、安全な社会を築いていくことが大切です。