フランス原子力空母シャルル・ドゴール打撃群、来年2~3月に日本寄港へ!~1960年代以来の太平洋航行~

フランス海軍のギヨーム・パンジェ太平洋管区統合司令官(少将)が17日、東京の日本記者クラブで記者会見を行いました。その中で、原子力空母シャルル・ドゴールを旗艦とする空母打撃群が太平洋航行を含む任務で出港し、艦隊の一部が来年2~3月に日本に寄港する予定であることを明らかにしました。フランスの空母打撃群が太平洋を航行するのは1960年代以来とされ、極めて稀な機会となります。なお、シャルル・ドゴール自体はこの度の寄港には含まれないとのことです。

シャルル・ドゴール打撃群、インド太平洋地域での存在感を高める

シャルル・ドゴール空母打撃群は、原子力潜水艦、フリゲート艦、補給艦、そして最新鋭の戦闘機ラファールなどで構成される強力な艦隊です。フランス大使館によると、同打撃群は11月28日にフランス南部トゥーロンを出港しました。地中海、紅海を経てインド洋に入り、インドをはじめとする国々との合同演習を既に2回実施しています。今回の太平洋航行では、日米加豪4カ国との合同演習にも参加する予定で、インド太平洋地域におけるフランスのプレゼンス強化を示すものと言えます。

日仏連携強化の象徴となるか?

今回の寄港は、日仏間の防衛協力の深化を象徴する出来事となるでしょう。防衛専門家の佐藤一郎氏(仮名)は、「フランスはインド太平洋地域における戦略的パートナーであり、今回の寄港は、海洋安全保障における日仏協力の新たな一歩となる」と述べています。

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太平洋航行の目的とは?

フランスの太平洋への関与は、近年ますます高まっています。中国の海洋進出を念頭に、航行の自由や法の支配の重要性を強調する狙いがあると見られています。国際関係学教授の田中花子氏(仮名)は、「フランスは、インド太平洋地域におけるルールに基づく国際秩序の維持に貢献しようとしている」と分析しています。

今後の日仏関係に期待

フランス海軍艦艇の日本寄港は、海上自衛隊との共同訓練や親善行事などを通じて、日仏間の相互理解と信頼関係の更なる向上に繋がることが期待されます。今後、両国がどのような連携を深めていくのか、注目が集まっています。