ガザへ向かうグレタ・トゥーンベリを脅すようなコメント。米上院議員の投稿に批判殺到


【画像】「グレタと友人が泳げるといいのですか」とコメントし、批判を招いたリンゼイ・グレアム上院議員の投稿

グレアム議員は6月1日、トゥーンベリさんが船に乗ってガザへと出発したという記事をSNSに投稿し、「グレタと、彼女の友人たちが泳げるといいのですが」というコメントを書き込んだ。

グレアム議員はトランプ大統領に近い存在で、ガザを攻撃するイスラエル政府の支持者として知られる。

グレアム議員の投稿には「アメリカの上院議員がこんな脅迫まがいの発言をしてなぜ許されるのか」などの批判が寄せられている。

他にも「アメリカの上院議員が、グレタ・トゥーンベリを含む非暴力の活動家たちが乗った船団を爆撃すると脅している。一部の親イスラエル派がどれほど反社会的で常軌を逸しているかを言葉で表現するのは難しい」「まともな国なら、こんな投稿をすれば公職に就く資格を失うはずだ」「自分が現職のアメリカ上院議員だという自覚があるのか」という声も投稿されている。

トゥーンベリさんら12人の活動家が船でガザを目指す

マドリーン号でガザへ向かう人権活動家ら(2025年6月1日)トゥーンベリさんは出発前に、「どれほど困難な状況であっても、私たちは挑戦し続けなければならないからです」と語った。

「なぜなら、挑戦をやめる瞬間は人間性を失う瞬間だからです。このミッションがどれほど危険であろうと、目の前で報じられるジェノサイドに世界中が沈黙しているという事実ほど危険ではありません」

マドリーン号は約7日でガザの領海に到達する予定で、航行状況はFFC公式サイトのトラッカーで確認できる。

FFCは、トラッカーで船の位置情報を明確にし、乗船者の安全を確保し、万が一攻撃された場合に責任追及が可能になるとしている。

FFCの別の船舶「コンシエンス号」は5月2日、人道支援物資を届けようとガザに向かっていた最中に、マルタ沖で2度にわたり爆撃された。

FFCは、攻撃はイスラエルによるものだと主張しているが、マルタ当局やEUはこれまでのところ、独立した調査の実施を認めていない。

イスラエル軍は2023年10月7日にハマスに襲撃されて以来、ガザを包囲して激しい攻撃を続けてきた。これまでに5万人以上のパレスチナ人が死亡している。また、イスラエルは2025年3月から約2カ月半ガザへの食料や医療支援の搬入を阻止し、ガザでは大規模な飢餓が生じている。

マドリーン号には、粉ミルクや小麦粉、米、おむつ、生理用品、海水淡水化キット、医療用品などの支援物資が積まれている。

FFCは、航海の目的は物資を届けるだけではなく、長年にわたるイスラエルのガザ封鎖の問題を国際社会に訴え、連帯することだとしている。



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