西山朋佳女流三冠、女性初のプロ棋士へあと一歩!その歴史的快挙に迫る

将棋界に激震が走っています!女流三冠の西山朋佳さん(29)が、女性初のプロ棋士への編入試験で、あと1勝と迫りました。2024年12月17日に行われた第4局で勝利を収め、5番勝負の成績は2勝2敗。来年1月に行われる第5局に勝利すれば、まさに歴史的快挙となります。今回は、この偉業を達成しつつある西山さん、そして「棋士」と「女流棋士」の違い、さらに女性棋士の歴史について深く掘り下げていきます。

女性棋士誕生への期待高まる編入試験

西山さんは、プロ棋士編入試験の第4局で、若手実力派の宮嶋健太四段を相手に、得意の「振り飛車」戦法で中盤から優位に立ち、見事勝利を収めました。あと1勝で女性初のプロ棋士となる西山さんに、将棋界全体が期待を寄せています。

altalt西山朋佳女流三冠、対局中の真剣な表情

「棋士」と「女流棋士」とは?制度の違いを解説

将棋には「棋士」と「女流棋士」という二つのプロ制度が存在します。西山さんは現在「女流棋士」であり、男性棋士と同じ土俵で戦う「棋士」ではありません。棋士になるには、通常「奨励会」というプロ養成機関に入り、厳しい昇級昇段試験を勝ち抜き、四段になる必要があります。

奨励会:プロ棋士への登竜門

奨励会は、プロ棋士を目指す若き才能が集う場所です。6級からスタートし、昇級を重ねて四段に到達すると、晴れてプロ棋士として認められます。西山さんも奨励会に所属し、三段まで昇段しましたが、四段への昇段は叶いませんでした。奨励会には年齢制限があり、満26歳までに四段になれなければ退会となる厳しいルールがあります。将棋界では若いうちに才能を開花させることが重要視されているためです。

女流棋士の歴史と西山さんの挑戦

女流棋士制度は1974年に創設されました。しかし、当初は男性棋士との実力差が大きく、1993年に中井広恵女流名人が男性棋士から初勝利を挙げるまで、長い道のりを歩んできました。

altalt笑顔を見せる西山朋佳女流三冠

西山さんの新たな挑戦

奨励会を退会後、西山さんは女流棋士として活躍を始め、数々のタイトルを獲得しました。そして今回、女性初のプロ棋士を目指し、編入試験に挑戦しています。この挑戦は、女性棋士の地位向上、そして将棋界全体の発展に大きく貢献するものとなるでしょう。将棋評論家の佐藤天彦氏(仮名)は、「西山さんの活躍は、若い世代の女性棋士にとって大きな刺激となるでしょう。彼女がプロ棋士になることで、より多くの女性が将棋の世界に飛び込んでくることを期待しています」と述べています。

女性棋士の未来に光を灯す西山さんの挑戦

西山さんの挑戦は、女性棋士の未来を明るく照らす希望の光です。彼女の活躍は、将棋界に新たな風を吹き込み、さらなる発展へと導く力となるでしょう。第5局の結果に、日本中が注目しています。