石破茂首相の外交ブレーンとして注目を集める長島昭久首相補佐官。しかし、最近のアメリカ出張での成果不足から、その実力に疑問の声が上がっています。果たして、長島氏は本当に「米国通の外交・安全保障のエキスパート」なのでしょうか?この記事では、長島氏の経歴やアメリカ出張での動向を詳しく解説し、その実力に迫ります。
アメリカ出張で期待外れの結果
長島氏は11月20日から24日までアメリカに出張し、次期トランプ政権の主要幹部との接触を試みました。最大の目標は、国家安全保障問題担当大統領補佐官内定者のマイク・ウォルツ下院議員との会談でした。しかし、この会談は実現せず、ハガティ前駐日大使やマッコール下院外交委員長との面会にとどまりました。
長島氏が面会したハガティ前駐日大使(イメージ)
ハガティ氏は次期政権の閣僚候補に含まれておらず、長島氏自身も「一番のキーパーソン」と強がるものの、成果としては物足りないと言わざるを得ません。バイデン政権の幹部との面会も実現したようですが、彼らは間もなく政権を去る身。外務省関係者からも「何のために行ったのか」と疑問の声が上がっているようです。
長島氏の経歴と自民党入り
長島氏は、国際関係の最高峰とされるジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)で修士号を取得。その後、民主党から衆議院議員に当選し、野田内閣では外交・安保担当首相補佐官や防衛副大臣を歴任しました。
外交の現場で活躍する政治家(イメージ)
5年前、長島氏は自民党に入党。その背景には、野党時代に菅義偉官房長官(当時)の信頼を得たことがありました。豊富な共和党人脈を武器に、第1次トランプ政権発足前に菅氏とフリン氏(のちの国家安全保障問題担当大統領補佐官)を引き合わせたエピソードは有名です。この一件で、菅氏は長島氏の手腕を高く評価したと言われています。
今後の長島氏と日米関係
豊富な人脈と経歴を持つ長島氏ですが、今回のアメリカ出張では期待された成果を上げることができませんでした。今後の日米関係を担うキーパーソンとして、より具体的な成果が求められるでしょう。専門家の中には、「長島氏の真価が問われるのはこれからだ」と指摘する声もあります。今後の動向に注目が集まります。