NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第76話(第16週)が7月14日に放送され、視聴者の間で大きな話題を呼んでいます。今田美桜が主演、北村匠海が準主演を務める本作に、約1か月ぶりに妻夫木聡演じる人気キャラクター・八木信之介が再登場。戦時中の過酷な姿から一転した、その大きな変貌が多くの視聴者を驚かせ、感動の声が相次いでいます。
ドラマ『あんぱん』とは:やなせたかし夫妻の物語
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生み出した漫画家・やなせたかしさんと、その妻である小松暢さん夫妻をモデルにした物語です。今田美桜が暢さんをモデルとしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海がやなせさんをモデルとした柳井嵩を演じています。物語の序盤、第12週までは太平洋戦争が描かれ、その中で妻夫木聡演じる八木信之介は、文学を愛し戦争を憎む八木上等兵として登場。厳しい戦況下でも、嵩に優しく接する姿が印象的でした。
戦後の八木信之介、驚きの再登場と変貌
戦後のストーリーでは、嵩とのぶが新聞社『高知新報』に就職し、記者として東京へ出張する様子が描かれました。7月14日放送回の後半、のぶが子どもにカメラをひったくられる事件が発生。嵩とのぶが子どもを追いかけた先で、偶然にも八木と再会します。
八木は子どもからカメラを取り返し、「(窃盗は)盗られた人も、お前も幸せになれない」と諭します。子どもが理解できないと返すと、八木は満面の笑みで「じゃあ、勉強だな!」と語りかけ、大勢の子どもたちを引き寄せました。そして、コッペパンを振る舞いながら、マクシム・ゴーリキーの戯曲『どん底』を読み聞かせるのです。戦時中、常に厳しい表情を浮かべていた八木上等兵とは異なり、現在の八木は笑顔を振りまき、ウエーブのかかった髪にラフな服装という、どこかふくよかで柔和な容姿へと変貌を遂げていました。
NHK連続テレビ小説『あんぱん』で笑顔を見せる八木信之介役の妻夫木聡。戦後の姿は戦時中から大きく変貌した。
視聴者からの大きな反響:トレンド入りと感動の声
八木の再登場とその劇的な変化は、SNSのX(旧Twitter)で「八木上等兵」がトレンド入りするほどの反響を呼びました。視聴者からは以下のような声が多数寄せられています。
- 「八木さんの弾けるような笑顔でもう泣きそう…」
- 「八木上等兵の笑顔。。別人のようだったけど、本来の姿なんだろうな。。」
- 「八木上等兵、血色が良くなられて」
戦時中には決して見せなかった優しい笑顔と、心身ともに回復した様子に、「泣ける」といった感動の声が多く聞かれました。
今後の展開:物語への影響と期待
八木信之介は、終戦が描かれた第12週以降、約1か月間ドラマから姿を消していましたが、彼の公式プロフィールには「戦後、嵩と思わぬ再会を果たし、朝田のぶ(今田美桜)と嵩の人生に大きな影響を与えるようになる」と明記されていました。この記述から、再登場を待ち望む声は多く、彼の今後の物語における役割に大きな期待が寄せられています。史実には彼をモデルにした人物が存在するとも言われており、今後の『あんぱん』の展開において、八木がどのように物語に深く関わっていくのか注目されます。