近年、凶悪な刃物事件が多発し、不安な日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか。突然の凶行に遭遇した場合、どのように行動すれば身を守れるのでしょうか。この記事では、元警察官の武藤剛士氏(仮名)のアドバイスを基に、刃物を持った暴漢に遭遇した際に「絶対にしてはいけない行動」と、生き残るための対策を解説します。
凶悪事件の増加と自己防衛の必要性
福岡、神戸、千葉…と各地で刃物による痛ましい事件が相次いで発生しています。通り魔的な犯行もあれば、顔見知りの犯行もあり、いつどこで事件に巻き込まれるか分からない時代です。だからこそ、普段から自己防衛の意識を高め、いざという時に適切な行動をとれるように準備しておくことが重要です。
刃物を持った暴漢に遭遇した際「絶対にしてはいけない3つの行動」
武藤氏によると、刃物を持った人物に遭遇した際、とっさの行動が生死を分けるといいます。警察官も訓練で徹底的に叩き込まれる「初動の動き」が重要なのです。そして、生存率を下げてしまう、絶対に避けるべき行動として以下の3つを挙げています。
1. 声をあげる
alt犯人に気づかれた場合、声を上げて自分の存在を知らせたり、犯人を刺激したりすることは、かえって標的にされやすくなります。冷静さを保ち、できる限り存在感を消すことが重要です。
2. 背中を向けて逃げる
犯人から逃れたい一心で背中を向けて逃げるのは危険です。犯人の攻撃から目をそらすことになり、背後から襲われた場合、防御することが難しくなります。
3. 戦う
素人が刃物を持った犯人と戦うのは非常に危険です。反撃によって犯人をさらに刺激し、凶行をエスカレートさせる可能性があります。
生き残るための具体的な対策とは?
では、刃物を持った暴漢に遭遇した場合、どのように行動すべきでしょうか?武藤氏は、まず周囲の状況を冷静に把握し、可能な限り安全な場所に避難することが最優先だと強調します。具体的には、以下のような行動が有効です。
1. 状況把握と避難
犯人の位置、周囲の環境、逃げ道などを素早く確認し、安全な場所に避難しましょう。近くの店や建物に逃げ込む、物陰に隠れるなど、状況に応じて判断することが大切です。
2. 110番通報
安全な場所に避難したら、すぐに110番通報を行い、警察に助けを求めましょう。犯人の特徴、凶器の種類、発生場所などを正確に伝えることが重要です。
3. 周囲の人と協力
周囲に人がいる場合は、協力して犯人を取り押さえたり、助けを求めたりしましょう。複数人で行動することで、犯人を威嚇し、犯行を未然に防ぐ効果も期待できます。
防犯意識の向上と日頃の備え
日頃から防犯意識を高め、危険を察知する能力を養うことも重要です。周囲をよく観察し、不審な人物や状況に気づいたら、すぐにその場を離れるなど、危険を回避する行動を心がけましょう。また、防犯ブザーや護身用品を携帯することも有効な手段です。
まとめ
刃物犯罪から身を守るためには、日頃からの防犯意識の向上が不可欠です。「絶対にしてはいけない行動」を理解し、いざという時に適切な行動をとれるように準備しておきましょう。この記事が、皆様の安全確保の一助となれば幸いです。
この記事で紹介した内容はあくまで一般的な対策であり、すべての状況に当てはまるとは限りません。より詳しい情報については、警察署や防犯関連のウェブサイトなどを参考にしてください。