大越健介キャスター、高市首相の睡眠時間発言が物議 『報ステ』での過去の態度も再燃

報道番組『報道ステーション』(テレビ朝日系)の大越健介キャスターが、高市早苗首相の睡眠時間に関する発言で物議を醸しています。高市首相は以前から超人的な働きぶりを見せ、自らも睡眠不足を認めていましたが、大越キャスターの「気遣い」にも見えるコメントが、視聴者からは「嫌味だ」と受け取られ、SNS上で批判の声が噴出しています。これは、過去に高市首相に対する大越キャスターの態度が「無礼すぎる」と炎上した経緯も影響しているようです。

高市首相の多忙な日々:「睡眠2~4時間」と自ら語る

10月4日の自民党総裁選で新総裁に選出された高市首相は、就任時の挨拶で「働いて働いて働いて働いて働いて参ります」と決意を表明。その言葉通り、日々の激務をこなしています。例えば、11月7日に首相就任後初の参院予算委員会に臨んだ際は、午前3時に始動しました。

13日の衆院予算委員会では、高市首相自身が「私も今、睡眠時間はだいたい2時間から、長い日で4時間。お肌にも悪いと思っている」と自虐的に語るほどで、その働き方には以前から国民から懸念の声が上がっていました。

大越キャスターの「気遣い」発言が批判の的に

『報道ステーション』では、13日の参院予算委員会のやり取りを伝える中で、高市首相の睡眠時間についても言及されました。その際、大越キャスターは次のように発言しました。

「高市政権になって、しばしば働き方の問題が議論にのぼっていますが、いろんな理由がありますが、その理由の1つには、やはり、高市さん自身の超人的な働き方があるんだと思います」と発言。さらに「周囲に心配をかけないこともリーダーの心得と考え、どうかお身体を大事になさってください」と続けました。

一見すると、高市首相の体を気遣う一般的なコメントに思えますが、この発言を取り上げたネットニュースのコメント欄には、大越キャスターへの共感ではなく、批判的な声が多数寄せられました。具体的には、《「心配をかけないように」という言葉は、少し嫌味を言っているように聞こえてしまいます》《また難癖?これ「周囲に気遣わせるな」と言うさりげない批判も盛り込んでいますよね》《高市首相になってから、大越の表情がずっと曇ってるよね。そんなに高市さんが嫌い?》といった意見が見られました。

高市早苗首相と大越健介キャスター高市早苗首相と大越健介キャスター

過去にも「無礼すぎる」と炎上、積み重なる「大越VS高市」の構図

大越キャスターが高市首相への態度で「無礼すぎる」と批判されたのは、今回が初めてではありません。10月9日に『報道ステーション』に、新総裁となったばかりの高市氏が生出演した際、大越キャスターは「(新総理となるのが)高市さんかどうかは分かりませんけど」と強調し、意味深な笑みを浮かべる場面がありました。また、高市氏の発言を遮るなど、インタビュアーとしては不適切な言動も目立ちました。

総裁選前に5人の候補者をスタジオに集めて討論会を行った際にも、高市氏の発言が終わる前に大越キャスターが割り込み、視聴者から批判の声が上がっていました。スポーツ紙記者は、「これまでの大越キャスターの態度の積み重ねにより、視聴者には大越VS高市の印象が強く残っています。そのため、大越キャスターとしては高市首相の身体を本当に気遣っただけなのかもしれませんが、視聴者からは“嫌味を言っている”と捉えられたのかもしれません」と指摘しています。

政治家の言動を厳しく見守ることはキャスターとして重要な役割ですが、長年の報道姿勢が視聴者に与える印象を考慮し、自身の発言にも一層の注意を払う必要がありそうです。