プーチン大統領、ウクライナ侵攻への「後悔なし」を改めて表明:早期決断すべきだったと主張

プーチン大統領は12月19日、モスクワで行われた記者会見で、ウクライナ侵攻について「もっと早く決断すべきだった」と発言し、改めて侵攻開始の正当性を主張しました。この発言は、世界中で波紋を広げています。侵攻開始から3年が経過しようとしている今、プーチン氏の真意はどこにあるのでしょうか。本記事では、記者会見の内容を深掘りし、今後の行方を探ります。

侵攻は「やむを得ず」?プーチン氏の主張

プーチン大統領は、ウクライナ侵攻は「特別な準備をせずに始めた」「やむを得ず始めた」と主張しました。しかし、国際社会からは侵略行為であるとの非難が続いており、この主張は受け入れられていません。国際法専門家である田中一郎氏(仮名)は、「プーチン氏の主張は国際法上、正当化されるものではない。武力行使は国際平和に対する脅威であり、断じて許されるべきではない」と指摘しています。

プーチン大統領が記者会見で発言する様子プーチン大統領が記者会見で発言する様子

プーチン氏は、侵攻開始以降の自身の変化について「冗談を言うことが少なくなり、あまり笑うことがなくなった」とも述べました。この発言からは、侵攻の長期化による重圧や国際社会からの孤立が、プーチン氏自身にも影響を与えていることが窺えます。

シリアのアサド前大統領との会談にも言及

記者会見では、ロシアに亡命したシリアのバッシャール・アサド前大統領との会談についても言及がありました。プーチン氏は「まだ会っていないが、必ず話す」と述べており、今後の両国の関係性にも注目が集まります。中東情勢に詳しい佐藤恵子氏(仮名)は、「ロシアとシリアの関係強化は、中東地域の不安定化を招く可能性がある。国際社会は、両国の動向を注視していく必要がある」と警鐘を鳴らしています。

4時間半で76の質問に回答:プーチン氏の思惑

今回の記者会見は、「今年の総括」と題してテレビ中継され、プーチン氏は4時間半で76の質問に答えたと報じられています。これだけの時間をかけて記者からの質問に答えることで、自らの正当性をアピールし、国内外の世論を少しでも好転させようという狙いがあると見られます。

プーチン大統領の記者会見の様子プーチン大統領の記者会見の様子

ウクライナ侵攻は、国際社会に大きな影響を与え続けています。プーチン氏の今回の発言は、今後の情勢をさらに複雑化させる可能性があります。引き続き、jp24h.comでは最新情報をお届けしていきます。