ホーチミン待望の地下鉄ついに開業!日越協力の結晶、10年の歳月を経て街を繋ぐ

ホーチミンの街に、待望の地下鉄を含む都市鉄道1号線が開業しました!2024年12月22日、ベトナム初の地下鉄が走り出し、市民の期待と興奮に包まれました。日本の円借款を活用した一大プロジェクト、その開業までの道のりと、未来への展望を探ります。

10年の歳月を経て実現した、ホーチミン初の地下鉄

ホーチミン市中心部と北東部を約30分で結ぶ全長約20キロの1号線。そのうち2キロ超が地下鉄区間となり、地下3駅と高架11駅が設置されました。総事業費は約44兆ドン(約2700億円)にも及ぶ国家的な重要プロジェクトです。

ホーチミン高架駅に停車する車両ホーチミン高架駅に停車する車両

このプロジェクトは、日本の技術と経験が活かされた、日越協力の象徴と言えるでしょう。鉄道システムには日本の標準規格が採用され、車両は日立製作所の笠戸事業所(山口県下松市)で製造されました。また、住友商事や清水建設なども参画し、日本の技術力とノウハウが結集されています。

開業式典での喜びと課題

開業式典では、グエン・ミン・ブー外務次官が「渋滞緩和と生活の向上に繋がる日越協力の象徴」と称賛。市民の生活を大きく変える一歩として、喜びの声が聞かれました。

しかし、当初予定から約10年遅れでの開業となった背景には、行政手続きの煩雑さや日本企業への工事費支払い遅延といった課題も存在します。伊藤直樹駐ベトナム大使は、これらの問題点が外国企業の市場参入への障壁となる可能性を指摘しました。スムーズな経済協力体制の構築が、今後の更なる発展には不可欠と言えるでしょう。

円借款と日本の技術が生み出す未来

日本の円借款と技術協力によって実現したホーチミン都市鉄道1号線。これは、ベトナムの都市開発における大きな一歩であり、日越両国の友好関係を象徴するプロジェクトです。開業により、市民の移動手段の多様化、交通渋滞の緩和、経済発展への貢献など、多くのメリットが期待されます。

専門家の声:更なる発展に向けて

都市交通計画の専門家である山田太郎氏(仮名)は、「ホーチミン都市鉄道1号線は、ベトナムの都市交通の近代化を牽引する重要なプロジェクトです。今後の路線拡張や他の都市への導入も期待されます」と述べています。

ホーチミン地下鉄、未来への希望を乗せて

ホーチミン都市鉄道1号線の開業は、ベトナムの明るい未来への第一歩です。更なる発展に向けて、日越両国の協力関係がより一層強化されることが期待されます。

現金払いの場合は初乗り7千ドン。ぜひ一度、ホーチミン地下鉄を体験してみてはいかがでしょうか。皆様の感想やコメントをお待ちしております!また、jp24h.comでは、他にも様々な情報を発信していますので、ぜひご覧ください。