ディズニーリゾートの人気グッズや限定品を買い占め、高額転売する「転売ヤー」。社会問題化している彼らの実態と収益に迫ります。フリーライター奥窪優木氏の著書『転売ヤー 闇の経済学』を基に、中国人転売ヤー集団への密着取材の一部始終をjp24h.comが独自に解説します。
転売ヤー集団のディズニー攻略法
中国人の転売ヤー集団、劉姐(リウジエ)、阿麗(アリー)、蒋偉(ジャンウェイ)、梓梓(ヅゥヅゥ)、小静(シャオジン)(いずれも仮名)の5人に同行取材。午前中だけで、一人あたり約15キロものグッズを買い込んだ彼らの驚くべき手法とは?
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彼らは、人気グッズを求めてショップを何度も往復。重い荷物は駐車場のワゴン車に一旦置き、身軽になって再びパークへ。スタンバイパスを駆使し、効率的にターゲットのショップを巡回していきます。まるで訓練された軍隊のような連携プレーで、次々とグッズを買い占めていく様子は圧巻です。
パークスタッフの対応に見る転売ヤーへの認識
転売ヤーたちは、再入園の際にスタッフから「お帰りなさい!」と声をかけられるなど、パーク側も彼らの行動を認識している様子。しかし、園内マップを尋ねた際に見せたスタッフの素っ気ない対応からは、転売ヤーに対する複雑な感情が垣間見えます。
ディズニーリゾートの「おもてなし」の精神とは裏腹な、冷ややかな視線。これは、転売行為がパークの雰囲気や一般客の体験を損なうものとして、問題視されていることの表れと言えるでしょう。
転売ヤーの驚くべき行動力と執念
常にスマホを片手にスタンバイパスをチェックし、ショップの場所を熟知している転売ヤーたち。彼らの行動力と執念は、まさにプロフェッショナル。人気のグッズを手に入れるためなら、どんな苦労も厭わない姿勢が伺えます。
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一方で、グッズを丁寧に扱う様子は見られず、車内では乱暴に袋詰め。彼らにとって、グッズはあくまでも転売のための商品であり、思い入れは一切ないようです。この冷酷なまでのビジネスライクな姿勢も、転売ヤーの特徴と言えるでしょう。
転売ヤー問題を考える
転売ヤーの暗躍は、真のファンがグッズを手に入れにくくするだけでなく、パーク全体の雰囲気を悪化させる要因となっています。ディズニーリゾート側も対策を講じていますが、いたちごっこが続いています。
転売問題の解決には、パーク側だけでなく、私たち消費者一人ひとりの意識改革も必要です。高額転売品を購入しない、転売行為を助長しないといった行動を心掛けることが大切です。
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