ウクライナのゼレンスキー大統領は23日夜、ロシア南西部クルスク州でウクライナ軍と交戦している北朝鮮兵の死傷者数について、「3千人を超えた」とSNSに投稿した。事実であれば、ロシア領内にいる北朝鮮兵の3割近くが死傷したことになる。
ゼレンスキー氏はこの日、ウクライナ軍の最高司令官会議に出席し、越境作戦を展開するクルスク州の戦況について、シルスキー司令官から報告を受けた。投稿では「近代戦の経験がロシアから伝わることや軍事技術が広がることは、世界的な脅威だ」と訴えた。
ゼレンスキー氏によると、北朝鮮からは、兵士や軍の装備が追加でロシア軍に送り込まれる可能性があるという。韓国・聯合ニュースも23日、韓国軍合同参謀本部の見立てとして、北朝鮮がロシア領内にいる兵士のローテーション(交代)や増派を検討していると報じていた。
朝日新聞社