ホンダと日産統合でe-POWERの未来は?どうなる日産自慢のハイブリッド技術

日産とホンダの経営統合が現実味を帯びる中、クルマ好きにとって最大の関心事は、両社の誇るパワートレイン技術の行方でしょう。三菱自動車も巻き込んだこの統合劇は、一体どんな未来を描いているのでしょうか?特に注目されるのが、日産が独自開発したシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」。スムーズな加速と静粛性で人気を博したこの技術は、生き残ることができるのでしょうか?

日産・ホンダ・三菱、各社のパワートレイン戦略を比較

まず、3社の現状をおさらいしてみましょう。

  • ホンダ:e:HEV(2モーターハイブリッド)、BEV(電気自動車)、FCEV(燃料電池車)
  • 日産:e-POWER(シリーズハイブリッド)、BEV
  • 三菱:PHEV(プラグインハイブリッド)

ハイブリッドシステムにおいて、日産のe-POWERとホンダのe:HEVは、方式こそ違えど競合関係にあります。経営統合後、パワートレインの共通化は避けて通れない道。そうなると、どちらかの技術が開発凍結される可能性も出てきます。

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e-POWERの課題とホンダの攻勢

現状では、e-POWERは高速燃費の改善が課題となっています。エンジンとタイヤが直接繋がっておらず、高速走行時の効率がe:HEVに比べて劣るのです。モーターの多段化や高効率エンジンの導入など、改善策は講じられていますが、まだ道半ばといったところ。

一方、ホンダは12月中旬に技術取材会を開催し、次世代2モーターハイブリッドシステム(1.5Lと2L)を発表しました。エンジンはもちろん、制御システムや冷却系など、あらゆる点を刷新し、内燃機関のような走りの楽しさと圧倒的な低燃費を両立したとアピールしています。このタイミングでの発表は、ホンダの次世代ハイブリッドに対する強い意志の表れと言えるでしょう。

これらの状況を鑑みると、e-POWERの将来は決して楽観視できません。北米で発売された新型キックスへのe-POWER搭載は予定通り進むと思われますが、2026年発売と噂される次期エルグランドへの搭載は不透明になってきました。

e-Pedalの未来は?

もちろん、e-POWERにも優れた点はあります。アクセル操作だけで加減速をコントロールできる「e-Pedal」は、まさにその代表例。一度慣れると、その快適さから手放せなくなるドライバーも多いはずです。

自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「e-Pedalは、ドライバーの負担を軽減し、運転の楽しさを向上させる革新的な技術です。この技術が失われるのは、自動車業界にとって大きな損失と言えるでしょう」と述べています。

ホンダや三菱も、この優れた技術はぜひ継承してほしいところです。

e-POWERの行方に注目

e-POWERは、日産の独自技術として多くのファンを魅了してきました。今後の経営統合の行方、そしてe-POWERの未来に注目が集まります。