年末年始を目前に、インフルエンザの猛威が全国各地で深刻化しています。病院だけでなく、社会インフラにも影響が出始めており、不安が広がっています。一体何が起きているのでしょうか?
インフルエンザ感染拡大でバスも運休!市民生活への影響は?
西武バスでは、運転手のインフルエンザ感染が相次ぎ、人手不足のため一部路線で運休が発生しています。年末の慌ただしい時期に、市民の足であるバスの運休は大きな痛手です。利用者からは不安の声も聞かれました。
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医療現場でも、感染者数の急増に医療従事者たちは対応に追われています。20代の看護師は「ここ数週間で感染者が急増し、周りのスタッフも次々に感染している。休んでいる人が多く、現場は大変な状況です」と語っています。
警報レベルの地域も…インフルエンザ感染の現状は?
厚生労働省によると、一医療機関あたりのインフルエンザ感染者数は全国平均で19.06人と、前の週から倍増しています。25都道府県では大流行の発生・継続が疑われる「警報レベル」に達しており、残りの20県(富山県と沖縄県を除く)でも「注意報レベル」となっています。
感染拡大は学校にも深刻な影響を与えています。東京都内のある小学校では、加湿器の設置や手洗いうがいの徹底など対策を講じていましたが、インフルエンザの感染拡大を食い止めることができませんでした。1年生に続き3年生も学級閉鎖となり、校長先生は「終業式を笑顔で迎えられるか不安です。もしかしたら6年生も学級閉鎖、あるいは学校閉鎖になるかもしれません」と危機感を募らせています。
学級閉鎖相次ぐ…子どもたちの学びへの影響は?
全国的に学級閉鎖を行う学校が増加しており、厚生労働省によると、9日から15日までの1週間で2000校を超えました。子どもたちの学習への影響も懸念されています。6年生の児童は「クラスでも15人くらい休んでいる」と話しており、感染拡大の深刻さが伺えます。
専門家の見解は?今後の対策は?
感染症専門医の田中先生(仮名)は、「今年のインフルエンザは感染力が非常に強く、これまでの対策だけでは不十分な可能性があります。一人ひとりが感染予防を徹底するとともに、ワクチンの接種も検討することが重要です」と指摘しています。
年末年始は人々の移動が増える時期であり、感染拡大のリスクが高まります。引き続き、手洗い、うがい、マスクの着用などの基本的な感染対策を徹底し、体調に異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。