M-1グランプリ2024、令和ロマンの史上初となる連覇達成という快挙に沸いた年末。しかし、彼らの輝きにも負けず劣らず、強烈なインパクトを残したのが準優勝のバッテリィズです。初出場ながら決勝ファーストラウンドを1位通過、最終決戦でも3票を獲得するなど、その実力は折り紙付き。今回は、バッテリィズの漫才の魅力、そして彼らの快進撃の秘密に迫ります。
バッテリィズの漫才:エースの「おバカキャラ」炸裂!
バッテリィズ最大の魅力は、ボケ担当のエースが見せる無邪気な「おバカキャラ」。知識不足から繰り出されるズレた発言の数々は、私たちの想像をはるかに超え、爆笑を誘います。
「偉人の名言」をテーマにした漫才では、相田みつをの「にんげんだもの」に対し、「『にんげんだもの』で有名になる人なんていない!」とバッサリ。続く「世界遺産」ネタでは、建設中のサグラダ・ファミリアに「スペインまで行って工事現場を見に行くなんて!」と憤慨、タージ・マハルやピラミッドにも「知らない人の墓参りなんて!」と文句を連発。
バッテリィズのエース。M-1グランプリ2024で準優勝を果たした。
このような、一見非常識とも思える発言の数々が、なぜこんなにも笑いを生むのでしょうか? それは、エース自身の中に自然に存在する「おバカキャラ」が、漫才という舞台で絶妙に表現されているからでしょう。計算されたボケではなく、天然のボケだからこそ、観る者の心を掴んで離さないのです。
アンタッチャブル柴田も絶賛!「クリティカルなアホ」
審査員のアンタッチャブル柴田英嗣は、エースを「クリティカルなアホ」と評しました。「critical」とは「批評的な」「決定的な」という意味。一見的外れに見えるエースの発言には、実は物事の本質を突く批評性が潜んでいるのです。
例えば、ソクラテスを「生きるか死ぬか考えている人」と説明されたエースは、「そんな時間があるなら働け!」と一刀両断。さらに、「生きるのに意味なんていらない」と断言。
これらの発言は、おかしみだけでなく、ある種の哲学的な深みを感じさせます。笑いを提供しながらも、私たちに生きる意味を問いかける、バッテリィズの漫才。そこには、単なるお笑いコンビの枠を超えた、唯一無二の魅力が秘められています。
バッテリィズの今後の活躍に期待!
M-1グランプリ2024での活躍を機に、さらなる飛躍が期待されるバッテリィズ。彼らが今後どのような漫才を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。