かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売問題で、保険料の二重払い分の返金を求めるなどの不利益解消を希望する顧客が約2万6千人に上ることが30日、分かった。法令や社内規定に違反する契約は少なくとも約6300件に上り、既に明らかになっていた約4200件から増加した。両社の親会社である日本郵政を加えた3社のトップが30日午後に記者会見し、不正販売の中間報告として発表する。
かんぽ生命は、顧客に不利益を与えた疑いがあるとして公表した約18万3千件の契約を調査していた。調査を終えたのは半分にも満たず、法令や社内規定に違反する件数は膨らむ公算が大きい。