外務省は1日、経済や技術、サイバーの分野で外交政策を強化するため「新安全保障課題政策室」を新設したと発表した。サイバー空間の能力をはじめ、軍事面に応用可能な技術力を向上させている中国を意識した対応とみられる。総合外交政策局の安全保障政策課内に設け、米国など関係国との協調を図る。
ほかに安保政策課の下部組織を改編し、宇宙や海洋に関する業務を担当する「宇宙・海洋安全保障政策室」、自衛隊と他国軍との協力に関する政策を扱う「国際平和・安全保障協力室」を設置した。
先端技術をめぐっては、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムなどで米中の主導権争いが激しさを増している。日本は米国との緊密な意思疎通を図ることで、中国側と向き合う構えを見せている。