李在明代表と水嶋駐韓大使、日韓協力の重要性確認 歴史問題への真摯な対応にも期待

韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表と水嶋光一駐韓国大使は12月26日、ソウルで会談を行い、日韓関係の現状と今後の展望について意見交換を行いました。両氏は、日韓協力の重要性を改めて確認するとともに、歴史問題については真摯な対応が必要であるとの認識で一致しました。

李代表、「日本への深い愛情」をアピール 日韓協力の重要性を強調

李在明代表は会談の冒頭、「私は個人的に日本への愛情がとても深い」と述べ、日韓関係の改善に向けた強い意欲を示しました。そして、日韓両国が協力することで、地域の平和と安定、経済発展に大きく貢献できると強調しました。特に、経済安全保障や気候変動対策など、グローバルな課題への対応において、日韓連携は不可欠であるとの認識を示しました。

alt_text: 李在明代表と水嶋光一駐韓大使が握手する様子alt_text: 李在明代表と水嶋光一駐韓大使が握手する様子

歴史問題への取り組みは「痛みをいやす努力」が必要

一方で、李代表は歴史問題についても言及。「痛みをいやすための努力を互いにできれば良い」と述べ、過去の過ちを真摯に反省し、未来志向の日韓関係を構築していくことの重要性を訴えました。「政治勢力間の談合や取り繕いでは解決できない。互いに尊重し、皆のためになる道を必ず見つけたい」と、具体的な解決策の模索に意欲を示しました。

韓国の政治アナリスト、キム・ヨンチョル氏(仮名)は、「李代表の発言は、歴史問題を軽視しているのではなく、むしろ真摯に向き合う姿勢を示していると言えるだろう。感情的な対立ではなく、冷静な対話を通じて解決策を探るべきだ」と分析しています。

水嶋大使、日韓関係の重要性は不変と強調

水嶋大使は、韓国の政局を注視しているとしつつ、「今の戦略関係のもとで日韓関係の重要性は変わらない」と指摘。日韓両国は、自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値観を共有する重要なパートナーであり、引き続き緊密に連携していく必要があると強調しました。

alt_text: 会談の様子alt_text: 会談の様子

今後の日韓関係の行方

今回の会談は、日韓関係の改善に向けた重要な一歩となる可能性があります。両国が協力することで、北朝鮮の核・ミサイル開発問題への対応や、地域の経済発展など、多くの課題を解決できる可能性があります。今後の日韓関係の行方に注目が集まります。