2025年も続く食料品値上げの波。コメ価格の高騰は「令和の米騒動」と呼ばれ、家計を圧迫しています。大手パンメーカーの値上げに続き、おせち料理も高騰の傾向。私たちの食卓はどうなるのでしょうか？本記事では、コメ価格高騰の現状と今後の見通し、そしておせち料理の価格動向について詳しく解説します。食卓を守るためのヒントもご紹介します。
コメ価格高騰の現状と今後の見通し
2024年のコメの相対取引価格は、前年比約1.6倍に高騰。1993年の米騒動を彷彿とさせるこの状況は、家計だけでなく、外食産業にも大きな影響を与えています。
デニーズやはま寿司など、多くの外食チェーンがライスや寿司の値上げを発表。「サトウのごはん」も値上げを発表しており、私たちの食卓への影響は避けられません。
キヤノングローバル戦略研究所上席研究員 山下一仁氏（仮名）は、「コメの需要増加と供給減少という需給バランスの崩れが原因。この状況はすぐには改善が見込めないため、来年以降も高値が続く可能性がある」と指摘しています。
コメの価格推移グラフ
外食産業への影響
外食産業では、コメ価格の高騰を受け、メニュー価格の改定や、これまで無料だったライスを有料化する動きが出ています。企業努力だけでは吸収できないコスト増加分を価格に転嫁せざるを得ない状況です。
家庭への影響
家庭でも、主食であるコメの価格高騰は家計への負担増につながります。節約志向の高まりや、代替食品への需要増加も予想されます。
おせち料理も値上げ傾向…年末年始の食卓は？
年末年始の食卓を彩るおせち料理も、値上げの波を受けています。2022年以降、平均価格が上昇傾向にあり、2025年も高止まりが予想されます。
タコやマダイ、牛肉など、おせち料理に欠かせない食材の価格が高騰していることが主な要因です。一方で、数の子や伊勢エビ、ズワイガニなどは豊漁により価格が下落しています。
おせち料理
食材価格の高騰と下降
食材の価格変動は、需要と供給のバランス、天候、国際情勢など、様々な要因によって影響を受けます。
容器や人件費の高騰
食材価格だけでなく、容器や人件費の高騰も、おせち料理の価格上昇に拍車をかけています。
食卓を守るためにできること
食料品価格の高騰が続く中、私たちの食卓を守るためには、賢い選択が必要です。
食費節約のためのレシピを活用したり、旬の食材を積極的に取り入れるなど、工夫を凝らすことで、家計への負担を軽減することができます。
フードロス削減への意識を高めることも重要です。
賢い食費節約術
食費節約には、無駄な買い物を減らす、作り置きを活用する、外食の回数を減らすなど、様々な方法があります。
旬の食材を積極的に活用
旬の食材は、栄養価が高く、価格も手頃なため、積極的に取り入れることがおすすめです。
まとめ
コメ価格の高騰は、私たちの食卓に大きな影響を与えています。外食産業の値上げやおせち料理の高騰など、家計への負担は増える一方です。
今後の価格動向に注意しながら、賢い食費節約術や旬の食材の活用など、工夫を凝らして食卓を守っていきましょう。
