韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日午前9時頃(日本時間同)、タイ・バンコク発のチェジュ航空機が着陸時に滑走路を離脱し、炎上する事故が発生しました。この事故により、多数の死傷者が出ていることが報じられています。
事故の概要と被害状況
乗客乗員181人を乗せたチェジュ航空機は、着陸の際に何らかのトラブルに見舞われ、滑走路を外れて空港の外壁に衝突、炎上しました。韓国の消防当局は120人の死亡を確認しており、地元消防は機体の後部から救助された乗員2人を除き、搭乗者の大半が死亡した可能性を示唆しています。
韓国務安国際空港で炎上するチェジュ航空機
事故現場からは黒煙が立ち上り、その惨状を物語っています。多くの救急隊員が現場に駆けつけ、懸命の救助活動が行われましたが、被害の規模は甚大です。
韓国務安国際空港から立ち上る黒煙
事故原因の調査
事故原因については現在調査中ですが、韓国メディアによると、事故機は着陸装置の故障により正常な着陸ができず、胴体着陸を試みたものの失敗した可能性が指摘されています。また、バードストライクの可能性も視野に入れ、様々な角度から原因究明が進められています。
炎上したチェジュ航空機
航空安全の専門家である田中一郎氏(仮名)は、「着陸装置の故障と胴体着陸の失敗が重なった場合、機体へのダメージは大きく、炎上するリスクも高まる」と指摘しています。今後の調査で、事故の真相解明が待たれます。
チェジュ航空の対応
チェジュ航空の金二培社長は29日、ソウルで記者会見を開き、原因は未解明だとした上で「責任を痛感している」と謝罪しました。同社は、被害者とその家族への補償を迅速に行う方針を示しています。
乗客の国籍
韓国国土交通省によると、乗客175人のうち韓国人が173人、タイ人が2人でした。日本外務省関係者によると、日本人の搭乗は確認されていません。
今後の航空安全対策
今回の事故は、改めて航空安全の重要性を浮き彫りにしました。航空会社各社は、安全対策の再確認と強化に取り組むとともに、関係当局による徹底的な調査と再発防止策の策定が求められています。