雅子皇后、輪島被災地訪問で心温まる交流と美智子皇后譲りの気遣い

12月17日、天皇皇后両陛下は石川県輪島市を日帰りで訪問され、能登半島地震と9月の豪雨被害に見舞われた被災者の方々と心温まる交流をされました。この記事では、雅子皇后の被災地への深い思いやりと、美智子上皇后から受け継がれた気遣いについて詳しく見ていきます。

被災者への温かいお言葉と激励

輪島市で50年にわたり輪島塗の塗師屋を営む市中泰雄さん(86)は、元日の地震以降避難生活を送り、7月に工房に戻った矢先に豪雨被害に遭われました。皇后陛下からは「地震、大変でしたね」とのお声がけがあり、市中さんは「寒い輪島まで来ていただき、ありがたく、頑張ろうという気持ちになりました」と感激されていました。奥様の邦子さん(82)も雅子皇后のファンで、皇后陛下から「お体に気をつけて」とのお言葉をいただき、「とても優しく、素敵な方でした」と感謝の思いを語られました。

雅子さまが被災者と交流されている様子雅子さまが被災者と交流されている様子

マイクロバスから立ち上がり、被災者に寄り添う姿

雅子皇后は移動中、マイクロバスの中から立ち上がり、沿道の人々に向かって身を乗り出すように手を振られていました。皇室担当記者によると、これは雅子皇后ご自身が少しでも多くの方に姿を見てもらおうというお心遣いからだと考えられます。分刻みの過密スケジュールの中でも、被災者の方々に寄り添う姿勢に深く感動させられます。

美智子上皇后から受け継がれた“平成流”

この立ち上がって手を振る姿は、美智子上皇后が東日本大震災や広島の豪雨被害の際に見せたスタイルと似ています。また、皇族方が被災者と膝をついてお話する“平成流”も、美智子上皇后が始めたと言われています。1991年の雲仙・普賢岳噴火災害の際、上皇ご夫妻が被災者の前で膝をつかれた際には批判の声もありましたが、その後もこのスタイルを続けられました。雅子皇后も皇太子妃時代から膝をついて被災者と交流されており、1995年の阪神淡路大震災でも多くの被災者を励まされました。

国民に寄り添う皇室の思い

雅子皇后は、美智子上皇后の「国民と対等に寄り添う」という姿勢を受け継ぎ、被災地訪問でお手振り一つにも心を込めていらっしゃるのではないでしょうか。今回の輪島市訪問は、被災地の方々にとって大きな励ましとなり、皇室の温かい思いやりが伝わったことでしょう。

例えば、料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「雅子皇后のお姿は、被災地の方々にとって大きな希望となるでしょう。温かいお言葉や気遣いは、人々の心を癒し、前向きな気持ちにさせてくれる力があります。」と述べています。