ウクライナ紛争の泥沼化が続く中、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍と共に戦う北朝鮮兵の悲惨な現状を明らかにしました。ロシアによる北朝鮮兵の非人道的な扱いが改めて国際社会の非難を浴びています。
ゼレンスキー大統領、北朝鮮兵の死亡を報告
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が負傷した北朝鮮兵を複数人捕虜にしたものの、その傷の重篤さから蘇生できなかったと発表しました。この痛ましい事実は、ウクライナ紛争に新たな影を落とすものとなっています。
alt=ゼレンスキー大統領
韓国の情報機関も同様の報告をしており、ウクライナで戦う北朝鮮兵の厳しい現実が浮き彫りとなっています。 北朝鮮兵の参戦については、以前から様々な情報が錯綜していましたが、ゼレンスキー大統領の発言により、その存在と悲劇的な結末が改めて確認された形となりました。
ロシアによる北朝鮮兵の「使い捨て」の実態
ゼレンスキー大統領は、ロシアが北朝鮮兵に最低限の保護しか与えず、戦闘に投入していると非難しました。 これは、北朝鮮兵が「捨て駒」として扱われているという米ホワイトハウスの見解とも一致するものです。
北朝鮮兵の死傷者数は、ウクライナ側と韓国側で食い違っているものの、いずれも相当な数に上ると見られています。 戦闘への不慣れ、無人機攻撃への対処能力の欠如などが原因として挙げられていますが、根本的な原因はロシアの非人道的な扱いにあります。
北朝鮮兵の苦境、投降も困難か
米国家安全保障会議（NSC）のジョン・カービー戦略広報調整官は、捕虜になった場合の北朝鮮政府による家族への報復を恐れて、北朝鮮兵が投降を拒否し、自決を選ぶケースもあると指摘しています。 これは、北朝鮮兵がいかに過酷な状況に置かれているかを示すものです。
国際社会の対応が急務
ウクライナ紛争における北朝鮮兵の悲劇は、国際社会の早急な対応を必要としています。 ロシアによる非人道的な行為を止め、北朝鮮兵の安全を確保するための具体的な対策が求められています。 人道的見地からも、この問題への関心を高め、解決に向けて国際社会が協力していくことが重要です。
