大地震の発生時、水や食料の備蓄は意識していても、応急処置用品の重要性は見過ごされがちです。2024年1月1日の能登半島地震から1年が経ち、南海トラフ地震や首都直下地震への懸念も高まる今、改めて防災知識を見直す時期と言えるでしょう。本記事では、危機管理の専門家である国崎信江氏へのインタビューを元に、本当に必要な応急処置用品と、その備えについて詳しく解説します。
備えるべきは、生死に関わるケガへの対策
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地震発生時のケガは、絆創膏で済むような軽傷だけではありません。散乱したガラス片による裂傷、倒壊物による骨折など、命に関わる重傷を想定しておく必要があります。国崎氏は、「応急処置用品は生死を分ける重要な備え」と強調します。
止血が最優先!必須アイテム3選
国崎氏によると、特に重要なのは出血への対策です。大地震が発生すると、医療機関の受診も困難になります。そのため、自身や家族の命を守るためには、迅速な止血が不可欠です。 最低限備えておくべきアイテムとして、以下の3つを挙げています。
- 止血帯:激しい出血を止めるために必須
- ガーゼ:傷口を清潔に保ち、感染症を防ぐ
- 三角巾:骨折時の固定や、止血帯の代用にも
これらのアイテムは、100円ショップなどでも手軽に購入できます。防災バッグに常備しておきましょう。
専門家が実践する、さらなる備え
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国崎氏自身も、常にバッグに止血パッドと滅菌パッドを持ち歩いているそうです。「災害時だけでなく、日常生活でも予期せぬケガは起こりうる」と語り、備えの重要性を説きます。
万が一の事態に備えて、プラスαのアイテム
- 止血パッド:手軽に止血できるため、慌てやすい状況でも安心
- エアーギブス:骨折時の応急処置に役立つ
- 滅菌パッド:止血後の傷口保護に最適。100円ショップでも入手可能
これらのアイテムを追加することで、より万全な備えとなります。
防災は「自分事」として捉える
国崎氏は、「防災は他人事ではなく、自分事として捉えることが重要」と訴えます。 「もしもの時」に備え、必要な知識とアイテムを準備しておくことで、大切な命を守ることができます。
今すぐできる、防災対策
- 防災バッグの見直し:必要なアイテムが揃っているか確認しましょう。
- 応急処置の知識習得:講習会に参加したり、書籍で学ぶなど、積極的に知識を深めましょう。
- 家族との共有:防災計画を家族で共有し、緊急時の行動を確認しておきましょう。
「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、事前の準備が安心につながります。この記事を参考に、地震への備えを見直してみてはいかがでしょうか。