青森県、特に津軽地方は記録的な大雪に見舞われており、市民生活に大きな影響が出ています。青森市では2025年1月3日、積雪120cmを記録。昨年末からの断続的な降雪により除雪作業が追いつかず、市役所には除雪や排雪に関する問い合わせが殺到しているとのことです。
未曽有の大雪、市民生活を圧迫
12月1日以降、市役所には既に昨冬の3倍近い6000件以上の相談が寄せられています。12月29日には積雪が1メートルを超え、その後も雪は降り続いています。道路脇には除雪された雪が山積みになり、車一台がやっと通れるほどの道幅になっている場所も。雪道のでこぼこにより、ハンドルを取られる車も見られました。
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市民は連日、雪かきに追われています。70代のある男性は「昨冬は雪が少なく楽だったのに、この冬はかつてないほどのペースで雪が降り、除雪してもすぐに積もってしまう」と疲弊した様子で語りました。気象予報士の山田さん(仮名)は、「この冬は例年よりも強い寒波の影響で、降雪量が多くなっている。今後も引き続き大雪への警戒が必要だ」とコメントしています。
交通機関にも影響、Uターンラッシュ直撃
この大雪は3日のUターンラッシュにも影響を及ぼしました。JR奥羽線は弘前―大館(秋田県)間で、倒木や設備被害により終日運転を見合わせ。青森空港では、除雪した雪を置くスペース確保のため駐車スペースが狭くなり、午前9時には満車に。公共交通機関の利用が呼びかけられました。高速道路も一部区間で通行止めとなり、帰省客の足に大きな影響が出ました。
今後の対策と注意点
市役所では、除雪作業を急ピッチで進めているものの、人手不足も深刻化しています。市民には、不要不急の外出を控えるよう呼びかけているほか、屋根からの落雪事故にも注意を促しています。また、今後の更なる降雪に備え、食料や燃料などの備蓄も推奨されています。 専門家の田中さん(仮名)は、「雪による事故を防ぐため、外出時は滑りにくい靴を履き、時間に余裕を持って行動することが重要」とアドバイスしています。
この記録的な大雪は、市民生活や経済活動に大きな影響を与えています。一日も早い事態の収束と、安全な日常の回復が願われます。