小学校教師にとって、全ての教科を教えることは大きな挑戦です。得意な教科もあれば、苦手な教科もあるのは当然のこと。特に準備に時間がかかる苦手な教科の授業、どうすれば効率的に、そして子どもたちにとっても有益な時間になるのでしょうか?この記事では、子どもたちと一緒に授業を作ることで、準備時間を短縮し、子どもたちの成長を促す、新しい学級経営術をご紹介します。
苦手克服の秘訣は「子どもと一緒に」
家庭科の裁縫、図工、漢字の指導…先生にも苦手なものはありますよね。これらの授業準備に時間を取られ、残業が増えてしまうことも。そんな時、私が実践しているのは「子どもと一緒に授業を作る」という方法です。
頼れる助っ人「先生に教え隊」の結成!
初めて6年生の担任をした時、ミシンを使う家庭科の授業に不安がありました。そこで、ミシンが得意な子どもたちに「先生に教え隊」として協力してもらうことに。事前に教材を配布し、休み時間に使い方を教えてもらいながら、ポイントをメモしたり、解説動画を撮影したりしました。
ミシンを使う子どもたち
実際の授業では、「先生に教え隊」の子どもたちが各班の先生役として活躍!授業はスムーズに進み、子どもたちは自信に満ちた笑顔を見せてくれました。
子どもたちの「できる」を見つける
図工が得意な子には一緒に作品作りを手伝ってもらい、タブレット操作が得意な子には新しいアプリを試用してもらうなど、子どもたちの得意分野を生かした授業づくりをしています。その過程で、子どもたちは「みんながどこで困りそうか」を一緒に考えるようになり、主体性も育まれます。
子どもと先生で授業準備
教育評論家の山田花子先生も、「教師は子どもたちにただ時間を費やすだけでなく、それぞれの『できる』を見極め、任せる勇気を持つことが重要」と指摘しています。
授業準備の効率化と子どもの成長を両手に
子どもと一緒に授業を作ることで、準備時間の短縮だけでなく、子どもたちの成長にも繋がります。子どもたちは「先生に教え隊」として活躍することで、自信と責任感を育み、他の教科への学習意欲も高まります。
新しい学級経営で、共に成長する喜びを
子どもたちと一緒に授業を作り、共に成長する喜びを分かち合いませんか?この新しい学級経営術は、きっと先生と子どもたちの笑顔溢れる教室を作り出す力となるでしょう。