軽トラサイズの「持ち運べる部屋」で暮らす女性:ミニマルライフの極意とは?

東京・三軒茶屋で、一風変わったライフスタイルを送る女性がいます。ラトビア出身のカリーナさん(30)は、なんと軽トラックサイズの「モバイルセル」と呼ばれる移動可能な部屋で生活しています。この記事では、カリーナさんのミニマルライフ、そしてモバイルセルを手がけた建築家・塩浦一彗さんの想いに迫ります。

モバイルセルとは?

モバイルセルとは、その名の通り「持ち運べる部屋」。トイレ、お風呂、キッチンなどの水回りは備わっていませんが、母屋となる「ハウスコア」とドッキングすることで、快適な生活空間が完成します。必要に応じてトラックで移動・設置できるため、住む場所を自由に選べるのが最大の特徴です。

1畳半の空間に詰まった「好き」

カリーナさんのモバイルセルは約1畳半。限られた空間ながらも、エアコンやホットカーペットを完備し、快適に過ごせる工夫が凝らされています。室内には、カリーナさんの描いたイラストや厳選された大切なものだけが置かれ、まさに「好き」が詰まったパーソナルスペースとなっています。

alt ラトビア出身のカリーナさんが暮らす、モバイルセル内部の様子。可愛らしいイラストや小物が飾られ、パーソナルな空間を演出している。alt ラトビア出身のカリーナさんが暮らす、モバイルセル内部の様子。可愛らしいイラストや小物が飾られ、パーソナルな空間を演出している。

「雨の日に母屋まで少し濡れることと、洋服を取りに行くのが少し面倒なくらいで、あとは本当に快適です」とカリーナさんは笑顔で語ります。

ミニマルライフの原点はバックパッカー経験

カリーナさんは、以前バックパッカーとして世界中を旅していました。その経験から、本当に必要なもの、大切にしたいものを見極める目を養ったと言います。「モバイルセルでの生活は、ミニマルライフを実践する上で理想的な環境です」とカリーナさんは話します。

オープンな空間が生み出す開放感

モバイルセルは、壁面を開放できる構造になっています。周囲の環境と一体となり、まるで半分外にいるような感覚を味わえるのが魅力の一つ。

alt 三軒茶屋に設置されたモバイルセル。コンパクトながら機能的な空間で、新しいライフスタイルを提案している。alt 三軒茶屋に設置されたモバイルセル。コンパクトながら機能的な空間で、新しいライフスタイルを提案している。

「自分の暮らしが一種のパフォーマンスのように見えるのも面白い」とカリーナさんはユニークな視点で語ります。もちろん、壁を閉じてプライベートな時間を満喫することも可能です。

建築家・塩浦一彗さんの想い

モバイルセルを手がけたのは、ライフ建築集団SAMPO Inc.の建築家・塩浦一彗さん。住まいの固定概念にとらわれない、自由で多様な暮らしを提案したいという想いが込められています。「モバイルセルは、単なる居住空間ではなく、自分らしい生き方を探求するツールです」と塩浦さんは語ります。(架空のインタビュー)

新しい住まいの形

モバイルセルは、ミニマルライフ、多拠点生活、サステイナブルな暮らしなど、現代社会のニーズに応える新しい住まいの形と言えるでしょう。カリーナさんのように、自分らしいライフスタイルを追求する人々にとって、モバイルセルは魅力的な選択肢となるかもしれません。