子どもはたくさんほしいけれど、そんなにたくさん授かっても責任が持てないかも…。行きたい学校に通わせられないかもしれない。万が一子どもがまわりに迷惑をかけたら…?
親になるときは色々悩むことも多いでしょう。
親の責任とはなんでしょうか? 離婚したあとの親権や、養育する義務はどうなるのでしょうか?
親と子どもの法的な関係を、中央大学法学部教授の遠藤研一郎著『マンガでわかる! わたしの味方になる法律の話』から紹介します。
※本稿は、遠藤研一郎著『マンガでわかる! わたしの味方になる法律の話』(大和書房)から一部抜粋・編集したものです。
親になる責任ってなんだろう
読者のみなさんにとって、「親」って、どんな存在ですか?
そして、ご自身が「親」である場合、「子」とはどんな関係ですか?
ミズキさんは、子どもを3人ほしいと考えているみたいですね。みなさんの感覚だと、これは多いでしょうか。それとも少ないでしょうか。
「国立社会保障・人口問題研究所」の調査によると、夫婦に対しておこなったアンケートで、「理想の子どもの数」と「実際にもつつもりの子どもの数(予定こども数)」は、最近どんどん減っているそうです。
平成28年の調査では、「予定こども数」の平均は、2.01人です(※1)。ちなみに、3人以上子どもをもつつもりと答えたのは、全体の 23%。この統計からすると、ミズキさんは、子どもをたくさんほしい部類に入ることになるかもしれませんね。
ちなみに、子どもをもちたい理由の一番は、男女とも、「子どもがいると生活が楽しく豊かになる」というものだそうです。そして二番目は、男性では、「結婚して子どもをもつことは自然」。これに対して女性では、「好きな人の子どもをもちたい」となっています。
このあたり、男女間で、少し意識にちがいがあるかもしれませんね。
(※1)「平均予定子ども数」は、2021年度でも「2.01人」であり、変化はありません。