1月4日、東京・新宿に拠点を置く大学受験予備校「ニチガク」が突如閉鎖され、受験シーズンを目前に控えた生徒や講師に衝撃が走りました。創業40年の歴史を持つ老舗予備校の突然の閉鎖は、一体なぜ起きたのでしょうか。jp24h.comは、その背景にある「ずさんな経営」の実態に迫ります。
夢破れた受験生、怒りと悲しみの声
新宿にあるニチガク校舎
「100万円以上もの授業料を払ったのに、たった3ヶ月で…」。都内在住の高校1年生の女子生徒は、怒りと落胆を隠せません。少人数制の授業と丁寧なチューター制度に惹かれ、ニチガクでの受験勉強を決意した矢先の出来事でした。両親の怒りも相当なものだと語ります。 他の生徒からも、同様の悲痛な声が上がっています。将来の夢に向かって努力を重ねてきた受験生にとって、予備校の閉鎖はあまりにも大きな痛手です。
高い合格実績を誇るも… 経営の闇
ニチガクのホームページより
「合格のカギは絶対的な質と量」を謳い、東大や有名私立大学、医学部などへの合格者を多数輩出してきたニチガク。92.7%という高い合格実績を誇り、長年受験指導に携わってきたベテラン講師陣も在籍していました。しかし、その輝かしい実績の裏で、経営は深刻な状況に陥っていたようです。
運営会社「日本学力振興会」は、自己破産を視野に入れた債務整理を進めていることが発覚。突然の閉鎖は、講師陣にも事前に知らされていなかったといいます。世界史講師の森川晶雄さんは、掲示で閉鎖を知った時の衝撃を語りました。生徒への説明もなく、責任を社長に押し付けるような対応に、憤りを隠せない様子です。「大学受験予備校」という教育機関としての責任を放棄したかのような対応は、生徒や講師だけでなく、社会全体への裏切りと言えるでしょう。
突然の閉鎖、その真相は?
ニチガクの閉鎖は、冬期講習初日に発覚。校舎を訪れた生徒たちは、掲示を見て愕然としました。泣き崩れる生徒もいたといいます。 閉鎖の理由については、経営陣からの明確な説明は未だありません。保護者や生徒からは、授業料の返金や今後の学習支援を求める声が上がっていますが、その見通しは立っていません。 予備校選びは、受験生にとって重要な選択です。今回のニチガクの閉鎖は、予備校選びにおけるリスクを改めて浮き彫りにしました。 jp24h.comは、引き続きこの問題を追跡し、最新情報をお届けします。