参院選比例代表(改選議席数50)で、立憲民主の元職、蓮舫氏(57)が5回目の当選を確実にした。2024年7月の東京都知事選に出馬して自動失職していたが、約1年ぶりに国政へ復帰する。
【激戦の東京選挙区】参院選 有権者を前に街頭演説をする蓮舫氏
タレントやキャスターを経て04年の参院選東京選挙区で初当選し、旧民主党政権の行政刷新担当相や、民進党代表を務めた。
都知事選では立憲や共産の支援を受けて無所属で立候補したが、小池百合子氏や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏に次ぐ3位に終わった。
都知事選直後には、交流サイト(SNS)の動画で、当面は国政復帰の考えがないと述べていた。ただ、都知事選で約128万票を獲得するなど知名度は依然として高く、比例票の掘り起こしを期待されて初めて比例代表で擁立された。
選挙戦では政権交代の必要性を強調し、「物価が上がって苦しいのに(自民は)政治とカネ。皆さんの懐より自分の懐を優先している政治は終わらせなければいけない」と与党を批判。「私たちが数の力でまっとうな政策にしていくために、今一度、しっかり働かせていただきたい」と訴えていた。【五十嵐隆浩】