日産とホンダの提携が深まる中、両社のミニバン戦略に注目が集まっています。特に、日本市場で高い人気を誇るミニバンは、今後の展開が期待される分野です。エルグランド、セレナ、フリード… これらの名車が今後どのように進化していくのか、徹底的に考察していきます。
ラージサイズミニバン:新型エルグランドは日産・ホンダ提携の象徴となるか?
日産のエルグランドとホンダのオデッセイ。両社を代表するラージサイズミニバンですが、どちらもモデルチェンジの時期を迎えています。エルグランドは15年、オデッセイも12年と、既にロングライフモデル。次期モデルへの期待が高まる中、日産の経営計画「The Arc」で2026年度までに大型ミニバンの投入が示唆されました。これが新型エルグランドであれば、ホンダの次期オデッセイはエルグランドベースのOEM供給となる可能性も考えられます。
新型エルグランドの予想図
自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「新型エルグランドには、日産の最新技術であるVCターボエンジン搭載のe-POWERが採用される可能性が高い」と予測しています。燃費性能と力強い走りを両立したe-POWERは、まさに次世代ミニバンにふさわしいパワートレインと言えるでしょう。
コンパクトミニバン:フリードベースの新型キューブ誕生?
コンパクトミニバン市場では、ホンダのフリードが圧倒的な存在感を放っています。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したフリードは、使い勝手の良さで高い評価を得ています。もし日産がキューブを復活させるのであれば、フリードベースのOEM供給が現実的な選択肢となるでしょう。
フリードの優れたパッケージングと日産のデザインセンスが融合すれば、魅力的なコンパクトミニバンが誕生するはずです。自動車ジャーナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「日産は電動化戦略を推進しており、新型キューブはハイブリッド専用モデルとして登場する可能性が高い」と分析しています。
ミッドサイズミニバン:セレナとステップワゴンの未来は?
セレナとステップワゴンがしのぎを削るミッドサイズミニバン市場。2022年にフルモデルチェンジした両車ですが、販売台数ではセレナが優勢です。次期モデルの開発においては、セレナがベースとなり、ステップワゴンがOEM供給を受ける可能性も否定できません。
日産セレナ
しかし、両車ともそれぞれ独自の強みを持っているため、今後の展開は予断を許しません。自動車アナリストの田中一郎氏(仮名)は、「日産とホンダは、それぞれの得意分野を活かしたミニバン戦略を展開していく可能性が高い」と述べています。
日産とホンダのミニバン戦略は、今後の日本自動車市場を大きく左右する可能性を秘めています。新型エルグランド、フリードベースのキューブ、そしてセレナとステップワゴンの関係性… これからの動向に注目が集まります。