日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」が「一口馬主」に火をつけた? 少額から出資できる“夢”に競馬ファンがハマる理由


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 そう語るのは、東京都内在住の30代の女性。スマートフォン向けゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』をきっかけに競馬を楽しむようになり、今では毎週末のように競馬場やウインズに通っている。

 競馬は公営競技だが、JRA(日本中央競馬会)が長年にわたり人気俳優を起用したCMを展開してきたことなどで、利用者のすそ野は広がりつつある。

「『馬女(うまじょ)』と一括りにされるのは少し抵抗がありますが、SNSでは若い女性ファンもよく見かけますね。『ウマ娘』だけでなく、TBSの日曜劇場で放送された『ザ・ロイヤルファミリー』をきっかけに、これからさらに競馬に興味を持つ人が増えていくと思います」(同)

 ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』は、馬主(うまぬし)で、ワンマン社長の山王耕造と、その一族に長年仕えてきた秘書・栗須栄治が「有馬記念制覇」を目指す姿を描いた、今年下半期の話題作だ。

 注目を集めたのは、競走馬を所有し、レースに出走させて賞金を得る「馬主」という存在だ。

■「投資対象」としての側面

「競馬ファンなら一度は馬主になってみたいと夢見るものですが、馬主になるには、年収や資産に一定の基準が設けられており、一般的には年収2000万円超を数年以上、かつ多額の資産を持っている必要があると言われています。現実的ではないですね。私はおとなしく『ウマ娘』でトランセンドちゃんを育てます」(同)

 競馬は「血統」の世界。名馬を親に持つサラブレッドは、1歳の時点で数億円の価値がつくこともあるため、馬主は富裕層や経営者、著名人が中心だ。

 レースでは、馬主が所有する馬が出走し、観客は馬券を購入。その売り上げが賞金や運営費として還元される。競走馬が8着以内に入ると、馬主は賞金を獲得でき、その内訳は調教師10%、騎手と厩務員にそれぞれ5%、残りの80%が馬主の収入となる。つまり、競走馬は「投資対象」としての側面も持つ。



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