新型コロナウイルスの国内感染確認から5年が経過しました。感染者数は7000万人を超え、死者数は13万人に上ると推計されています。オミクロン株流行のピークであった2022年と比較すると死者数は減少傾向にありますが、依然としてインフルエンザをはるかに上回る数であり、流行の波は夏と冬に繰り返し発生しています。
感染者数と死者数の現状
厚生労働省が2024年3月に実施した血液調査によると、新型コロナウイルスに対する抗体保有率は60.7%でした。この数値を日本の人口に当てはめると、少なくとも7300万人以上が一度は感染したと推計されます。また、複数回の感染も多数報告されています。人口動態統計に基づく死者数の累計は、2024年8月時点で13万人に達しています。
新型コロナ死者数の推移
ワクチン接種と感染対策の効果
東京大学感染症学の古瀬祐気教授は、「人口の大半が感染する可能性は当初から予測されていました。しかし、短期間で有効なワクチンが開発され、他の感染対策と組み合わせることで流行の波を抑制することに成功しました」と評価しています。
今後の課題と展望
古瀬教授は同時に、「新型コロナの流行は今後も社会に大きな負担をかける可能性があります。基本的な感染対策をはじめ、負担を軽減するための努力や仕組みづくりを継続していくことが重要です」と提言しています。
新型コロナと社会への影響
パンデミックは医療体制だけでなく、経済、教育、そして人々の生活様式にも大きな影響を与えました。特に、社会における格差の拡大が浮き彫りになったことは深刻な問題です。
退学希望者が続出「幻滅大学」の酷すぎる実態 コロナで浮き彫りになった格差 20年
新型コロナウイルス感染症は、未だ予断を許さない状況です。一人ひとりが感染対策を継続し、社会全体で協力していくことが、今後の感染拡大を防ぐ鍵となります。
まとめ
新型コロナウイルス感染確認から5年が経過し、感染者数、死者数ともに深刻な状況が続いています。ワクチン接種や感染対策の効果は認められるものの、流行の波は依然として発生しており、今後の動向に注意が必要です。社会全体で協力し、感染拡大防止に努めることが重要です。