日本、今後2年「健全な成長」　日銀に利上げ余地　世銀副チーフエコノミスト

アイハン・コーゼ　世界銀行副チーフエコノミスト（世界銀行提供）

　【ワシントン時事】世界銀行の副チーフエコノミスト、アイハン・コーゼ氏は16日までに時事通信のインタビューに応じ、日本経済が2025、26年の2年間、賃金上昇を背景とする消費増で「健全な成長」を遂げると予想した。

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　こうした中、日銀には「利上げ余地がある」との見方を示した。

　世銀は同日発表した経済見通しで、日本の実質GDP（国内総生産）伸び率を25年が1．2％、26年は0．9％と予測した。コーゼ氏は「賃金上昇はインフレ率を上回り、消費を改善し、成長を押し上げる」と指摘した。

　その上で、日銀には「必要なら一段の利上げ余地が幾分あり、今後数カ月で政策を調整するとみられる」と話した。