韓国の政局:国民の力、支持率で共に民主党を逆転!尹大統領への弾劾支持は減少傾向

韓国の政治情勢が大きく動いています。最新の世論調査によると、保守系与党「国民の力」の支持率が上昇し、革新系最大野党「共に民主党」を上回りました。一体何が起きているのでしょうか?この記事では、最新の世論調査結果を詳しく解説し、韓国政局の今後を展望します。

国民の力、支持率39%で共に民主党をリード

韓国ギャラップが17日に発表した最新の世論調査結果によると、国民の力の支持率は前週比5ポイント増の39%となり、共に民主党の36%を上回りました。昨年12月、尹錫悦大統領の「非常戒厳」発言や国会での弾劾訴追可決後には、共に民主党が国民の力を大きくリードしていましたが、ここに来て逆転した形です。

韓国の国会議事堂韓国の国会議事堂

この支持率逆転の背景には、15日の尹大統領の身柄拘束請求に対する与党側の反発が影響していると考えられます。国民の力側は、この請求を不当捜査だと主張し、支持層の結集を図りました。政治アナリストのキム・ヨンチョル氏(仮名)は、「与党の支持層は、大統領への攻撃に対して結束力を高める傾向がある」と指摘しています。

共に民主党、政権への圧力優先で中道層離れか?

一方、共に民主党は韓悳洙首相の弾劾訴追を主導するなど、政権への圧力を強める姿勢を見せています。しかし、この強硬姿勢が中道層の離反を招いている可能性も指摘されています。政治評論家のパク・ミンジ氏(仮名)は、「共に民主党は、政治的混乱の収拾よりも政権批判を優先しているように見える。これが中道層の支持を失わせる要因になっているのではないか」と分析しています。

尹大統領弾劾支持は減少傾向

尹大統領の弾劾訴追については、57%が賛成、36%が反対という結果でした。前週の調査では賛成64%、反対32%だったため、弾劾を支持する人が減少していることが分かります。国民の力の支持率上昇と併せて考えると、国民の間で尹大統領への批判的な見方が和らいできている可能性も考えられます。

韓国の有名シェフ、イ・ソジン氏(仮名)は、この政局の不安定さを料理に例えて、「まるで味が定まらないチゲのようです。様々な材料が投入され、かき混ぜられているが、最終的にどんな味になるのかはまだ分かりません」と語っています。

今後の韓国政局はどうなる?

今後の韓国政局は、国民の力と共に民主党の支持率の推移、そして尹大統領に対する弾劾訴追の行方が焦点となります。国民の力としては、この勢いを維持し、支持率をさらに伸ばしたいところでしょう。一方、共に民主党は支持層の再結集と中道層の支持獲得が課題となります。今後の世論調査の結果に注目が集まります。